
2026年10月17日は高野山東京別院「萬燈萬華会」へ! 限定お守り&献灯体験、キッズ向けイベントも
港区高輪の「結び大師」こと高野山東京別院で開催されるのが、「萬燈萬華会(まんどうまんげえ)」。
高野山真言宗の開祖、弘法大師空海ことお大師さまの時代から続く、特別な法要です。
当日は歴史ある法要だけでなく、インド古典舞踊や華道高野山展をはじめ、近隣グルメを楽しめるキッチンカーや和歌山県のアンテナショップ、射的などの縁日コーナーに加え、なんとお寺に消防車が展示されるなど、多くの人が楽しめる工夫も盛りだくさん。
世代を問わず楽しめるお祭りですが、イベントの主軸となる「萬燈萬華会」とはどのような法要なのでしょうか。縁日を楽しみつつ、「どんな祈願ができるの?」と気になる人もいるはず。そこで、「萬燈萬華会」について、高野山東京別院の執事・野村全快さんに教えてもらいました。
▼高野山東京別院についてはこちらの記事でも紹介しています
なぜ港区高輪に高野山が? 江戸と空海をつなぐお寺「高野山東京別院」の歴史
「萬燈萬華会」とは? 多くの恩恵に感謝を捧げる、1200年以上前に空海が始めた法要
「萬燈萬華会」の始まりは、今から1200年以上も前の天長9(832)年に遡ります。弘法大師空海が高野山を開創し、本堂にあたる壇上伽藍(だんじょうがらん)の造営を進めていた時期、多くの感謝と祈りをささげるために空海が始めた法要が、萬燈萬華会です。

高野山 壇上伽藍
「現在はたくさんの灯籠をお供えするのですが、当時は、油を使った明かりだったと思います。ローソクのようなイメージですね。明かりだけでなく、お花もたくさんお供えしたので、『たくさんの明かり(萬灯)とたくさんの花(萬華)を仏様に捧げた法要=萬燈萬華会』という名になりました」と、野村さん。

画像提供:高野山東京別院
現在も和歌山県の高野山では毎年10月に萬燈萬華会が開催されています。高野山まで足を運べない方も多いので、東京別院でも萬燈萬華会の法要を行おう、というのが始まりだそう。
高野山奥之院から分けられた「不滅の火」を捧げ、この日だけの特別なお守りをいただこう
「当日は、高野山金剛峯寺から管長(最上位の住職)がいらして法要などを執り行います」

画像提供:高野山東京別院
「また、東京別院の萬燈萬華会だけで体験できる、貴重な機会もございます。
ひとつは、高野山奥之院で1千年以上灯され続けている『不滅の聖燈』から分けられた火を灯したローソクを、お大師さまの目の前に捧げられること。また、特別な授与品としていつもより少しだけ豪華な(笑)、金色の『特別身代お守り』をお渡しさせていただいています」
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「身代お守り」はいつでも寺務所でいただくことができますが、萬燈萬華会の「献灯祈願(祈願料/1,000円)」では、通常は足を踏み入れることができない遍照殿の内陣に入り、ご本尊である弘法大師像に祈りの灯を捧げ、特別身代お守りをいただくことができます。
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1年のなかで、この日にしかいただけない特別身代お守り。この貴重な機会にぜひいただきたいものです。
空海の有名な言葉が発せられたのも萬燈萬華会! 何を祈願する法要?
ところで基本的な疑問ではありますが、萬燈萬華会は、なにを祈願する法要なのでしょうか? 野村さんに伺うと、「知らず知らずのうちに受けている、さまざまな恩恵に感謝を捧げ、祈願する日」とのお答え。

画像提供:高野山東京別院
「私たちは普段、自分一人で生きているわけではありません。お大師さまは、『ご両親』『人々や生き物』『国』そして『三宝(仏・法・僧)』という『四恩(しおん)』への感謝を胸に、この法要を定められました」
空海は萬燈萬華会の法要を行うにあたり、「四恩に感謝するために、毎年萬燈萬華会を行います」と宣言されたそう。
「お大師さまが残された、有名なお言葉があります。
『虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、我が願いも尽きん(この世界や生きとし生けるものが居なくならない限り、私の祈りや願いが尽きることはない)』という一節ですが、実はこのお言葉も、萬燈萬華会で発せられた誓いと言われています」
すべての人が救われるまで祈ることを誓うこの言葉は、空海が高野山奥之院で現在も多くの人たちの幸せを祈り続けているという信仰につながってもいます(目標が高すぎて、想像もつかない!)。
現在でも高野山奥之院にはたくさんの灯籠が奉納されています。こうした灯籠にも、弘法大師空海の願いが受け継がれているのかもしれませんね。
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10月17日(土)は、縁日コーナーやキッチンカー、消防車の展示なども登場!
2026年に高野山東京別院で開催される萬燈萬華会では、法要だけでなく、広い境内に縁日コーナーが設置され、キッチンカーや和歌山県のアンテナショップ「わかやま紀州館」が登場予定。さらに、お寺の境内に消防車がやってきて間近で見学できるなど、さまざまな催しも予定されています。
「実は以前の萬燈萬華会は、大きなお祭りのようにさせていただいておりました。しかしコロナ禍もあり、かなり縮小してしまっていたのが現状でございます。でも、やはり近隣の方を含め、東京別院を身近に感じていただきたい、という気持ちもあり、今年から改めたいと考えているところです」
近隣の飲食店や高輪親睦会に協力を仰ぎ、食べ物やゲームなどの模擬店が開かれ、消防車の展示もあります。さらに、高野山のある和歌山県のアンテナショップも開かれる予定。

画像提供:高野山東京別院
「お子さま向けの塗り絵コーナーなども設ける予定ですし、なかなかご覧になる機会がない、インド古典舞踊もご覧いただけます。華道高野山の発表の場としてお花の展示もございますね。実は、私もお花を習っている最中です(笑)」
そう言って、床の間に生けられたお花に視線をおくり、「あちらも私が生けさせていただきました。だいぶ先生に手直しいただきましたけど(笑)」と笑う野村さん。

画像提供:高野山東京別院
東京別院では、インド古典舞踊や華道高野山などのお教室が開かれており、どなたでもレッスンを受けることができます。まずは、今年の萬燈萬華会で実際に見て、気になったらユニークなお稽古を始めてみるのも良いかもしれません。
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「仏教やお大師さまについてご存じない方でも楽しんでいただける日にしたい、と考えておりますので、お気軽にいらしていただきたいですね。
14:00から行われる『大般若転読護摩法要』は、大勢のお坊さんがバッと扇のようにお経を広げたりする法要です。インパクトがあるので、迫力を感じていただけるかもしれません」
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以前は、遠方から貸切バスで団体さんが訪れたほど、多くの人たちでにぎわっていた、高野山東京別院の萬燈萬華会。

画像提供:高野山東京別院
野村さんも、「来年2027年は東京別院の100周年、8年後の2034年には弘法大師御入定1200年の御遠忌がございます。区切りの年が続くので、まずは今年の萬燈萬華会をきっかけに、みなさまにお気軽に足を運んでいただける存在でありたいと考えております」と語ります。
10月に開催される萬燈萬華会では、1200年以上受け継がれてきた祈りの伝統と、地域のにぎわいが優しく調和する場になりそうです。
歴史ある法要で日頃の恩恵に感謝を捧げるもよし、境内の屋台グルメや催しを家族で楽しむもよし。仏教や歴史に詳しくなくても、誰もが温かく迎え入れられる特別な一日です。今年の10月17日は高輪へ足を伸ばし、心あたたまるひとときと、この日だけの特別な体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。

夏の暑い日は、山門横の修行大師像もクールリングで熱中症対策!
【高野山東京別院 萬燈萬華会】
日時:2026年10月17日(土)10:00~17:00
10:30/インド古典舞踊
11:00/金剛流宗教舞踊・金剛流合唱団
13:00/法話(本山布教師・鈴木英彰僧正)
14:00/お練り(稚児・御詠歌・華道・職衆)
庭儀(境内での読経)
高野山真言宗管長猊下御導師 大般若転読護摩法要 献花(本堂)
管長猊下 お言葉
16:00/献灯祈願(特別身代お守り授与)
※献灯祈願の祈願料1,000円
【高野山東京別院】
住所:東京都港区高輪3丁目15-18
時間:6:00~17:00
アクセス:JR「高輪ゲートウェイ駅」、都営地下鉄「高輪台駅」「泉岳寺駅」、東京メトロ「白金台駅」「白金高輪駅」よりそれぞれ徒歩10分

