港区歴史探索・地名のヒミツ 「表参道」
2023年10月10日
「表参道」とは
「表参道」は、1920年(大正9年)11月1日に創建された、「明治神宮」のために開通した通りの名です。
明治神宮の御祭神は、第122代天皇の明治天皇と昭憲皇太后。1912年(明治45年)に明治天皇が、1914年(大正3年)に昭憲皇太后が崩御した後、2人を敬いたいという国民の願いにより、2人にゆかりのある代々木の地に神宮を建立することになったのです。
明治天皇(出典:国会図書館データベースより)
昭憲皇太后(出典:国会図書館データベースより)
「表参道」は、この明治神宮に参拝するためのもっとも重要な道、いわばメインストリートとして設けられました。
紆余曲折!? 駅名が「表参道駅」に至るまで
明治神宮
「表参道駅」はもともと、1938年11月18日に東京高速鉄道の「青山六丁目駅」として開業しました。
ですが、その翌年に、早くも「神宮前」という駅名に改称することに。当時の停車駅には「青山六丁目駅」、「青山四丁目駅」、「青山一丁目駅」と、「青山」が付く似通った名前が多く、下車駅を間違える乗客の方がいたそう。
そこで、「青山六丁目駅」は「神宮前駅」に、「青山四丁目駅」は「外苑前駅」に、それぞれ改称することになりました。
ですが、「神宮前」と名がつくものの、明治神宮の境内入り口から約1 キロメートルほど距離がありました。1972年(昭和47年)、千代田線の駅が明治神宮にほぼ隣接する形で開業すると、その駅を「明治神宮前」と呼ぶことになりました。
同年10月、千代田線「表参道駅」が現在地に開業するとともに、銀座線の「神宮前駅」も同時に「表参道駅」と改称されたのです。
外苑前駅の記事はコチラから↓
【表参道駅】
路線名:東京メトロ銀座線、千代田線、半蔵門線
住所:東京都港区北青山3-6-12
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