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港区歴史探索・地名のヒミツ 「芝」…わずか一文字に隠れた諸説

2023年11月10日

「芝」の由来とは?

港区を語る上で、「芝地区」は欠かせません。

「芝大門」「芝公園」をはじめ、新橋、汐留、田町、虎ノ門、浜松町……ビジネスや商業において、重要な拠点が集めるエリアの1つです。

しかし、この「芝地区」の「芝」とは一体……? わずか一文字ながら、諸説ある「芝」の由来を探ってみましょう。

説1:海岸ちかくに海苔の付着する柴がたくさん並べてあった

海に臨む地域の多い港区。当時は、海で海苔(のり)の養殖をしていました。海苔の養殖には「海苔そだ」と呼ばれる、浅い海中に木や竹の枝を立てて海苔を付着させる手法が使われていました。

その小枝を「柴」と呼んでおり、読みはそのまま、文字が変わって「芝」になったとする説です。

説2:むかし管領斯波(しば)氏が居住していた

室町時代、幕府で将軍を補佐する「管領」を務める、三管領と呼ばれる三氏がいました。細川氏、畠山氏、斯波(しば)氏がそれにあたり、斯波氏はその筆頭でした。

その斯波氏がかつて芝区付近に住んでいた、という説があります。

説3:付近に芝が生いしげっていた

その名の通り、辺り一面に芝が生い茂っていたからという説です。今でこそ、高層ビルが立ち並ぶ近代的エリアとなった芝地区ですが、一帯緑だった頃もあったのですね。

そういえば、東京タワーのお膝元にある「芝公園」など、芝地区には意外と緑地もあります。

説4:「更科日記」に記された故事「竹柴寺」にちなんだ

「竹芝」の地名と同じく、「竹柴寺」に由来していると主張する説もあります。

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港区歴史探索・地名のヒミツ 「竹芝」

今や多くの人と街が集まる「芝」地区、その名の由来は諸説ありました。

さらに港区には「芝浦港南地区」もあり、「芝」という字は港区と密接に関わっています。

いつか、その秘密が明かされるときはくるでしょうか……?

【芝公園駅】
路線名:都営三田線
住所:東京都港区芝公園4-8-14

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