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港区歴史探索・地名のヒミツ 「六本木」

2023年9月12日

六本木の地名は諸説ある

六本木ヒルズや東京ミッドタウン、国立新美術館など有名スポットが集う六本木。エンターテインメントとアートが特徴的な、都心の中でも独特の雰囲気を持つ街です。

漢字からして、なんとなく由来のイメージはつきそうですが、意外にも(!)諸説ありました。さて、どんな由来からその名が付いたのか、各説を見ていきましょう。

説1:6本の松に由来

かつてこの地には、松の大樹が6本あったと言われています。その数に由来すると考える説で、もっともスタンダードですね。

説2:木にちなんだ大名屋敷に由来

江戸時代以降、見晴らしのよい麻布、六本木周辺には寺社仏閣が多く造られました。それをきっかけに、大名屋敷も次々建設され、周辺は武家屋敷街へ発展します。

六本木周辺には、木にちなんだ6大名(青木氏、一柳氏、上杉氏、片桐氏、朽木氏、高木氏)の屋敷がありました。みな、苗字に「木」の字や「木へん」が付いていますね。そこから、「六本木」となったと考える説です。

説3:平家ゆかりの伝説

かつて、平家の落ち武者が6人、5本の榎がある地にやって来て、榎を基碑に自刃しようとしたそうです。6人に対して、榎の数は1本足りません。1人分足りないのは可哀そうという理由で、1本足して「六本木」とした……という説です。栄枯盛衰のもの悲しさを感じさせる、切ないエピソードですね。

ビル群のイメージが強い六本木ですが、池やハートのオブジェが可愛い「毛利庭園」など、自然豊かなスポットもあり。

独特の文化や雰囲気を楽しめる六本木の街に、ぜひお出かけしてみてください。

【六本木駅】
路線名:東京メトロ日比谷線、都営地下鉄大江戸線
住所:東京都港区六本木6丁目1−25(東京メトロ)、東京都港区赤坂9丁目7−39(都営地下鉄)

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