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展示も充実、しかも無料!大人も楽しめる港区のミュージアム

2023年8月18日

港区には大小含め約50の美術館・博物館が存在します。六本木の国立新美術館や森美術館、表参道の根津美術館などがすぐに思い浮かぶのではないでしょうか。さまざまな知識と刺激をもらえるミュージアムですが、実は無料で楽しめる場所もたくさん。
今回は、入館料無料なのに展示も充実、さらに大人も楽しめるミュージアムをご紹介します。

「宅配便」の歴史を再発見「クロネコヤマトミュージアム」

「今日発送したものが明日届く」「冷蔵や冷凍のままで日本各地に送ることができる」。改めて考えてみると、すごいことです。ヤマトグループ創業100周年記念で設立された「ヤマトグループ歴史館 クロネコヤマトミュージアム」は、そんな宅配便の歴史を知ることができる場所。最寄りは品川駅になりますが、住所は港区港南です。

クール便の配送トラックをウォークスルーで見学可能。

「大和運輸」1919年創業当時の制服展示から業績悪化の危機を乗り越え現在に至るまでの歴史、クロネコマークの原点、宅配便体験コーナーと内容も充実。ドライバーの制服を着用して荷物の積み込み体験をしたり、実際に展示されている配送トラックの中を見ることができます。
1Fにはカフェも併設されており、クロネコマークのオリジナルグッズやスイーツなどを楽しむことができます。

ミュージアムカフェ限定で発売されている、どら焼き、ドーナツ、マドレーヌ。

ヤマトグループ歴史館 クロネコヤマトミュージアム
住所:東京都港区港南2丁目13-26 ヤマト港南ビル6階
時間: 10:00〜17:00(入館は16:30まで)
定休日:毎週月曜(祝日の場合は翌日休)、夏季、年末年始
料金:無料

世界初の放送専門博物館「NHK放送博物館」

入り口でも年代物のマイクやカメラがお出迎え。

「NHK=渋谷」という印象が強いですが、実は1925年に日本で始まったラジオ本放送は最初、愛宕山から放送されました。そのため、NHK発祥の地は愛宕ということになります。「NHK放送博物館」は、NHK放送文化研究所として使用されていた建物にありましたが、2003年、2016年と2度のリニューアルを経て、現在の姿になっています。

「おかあさんといっしょ」の初代ぬいぐるみ、ブーフーウー。

ラジオからテレビ、衛星放送、ハイビジョン放送、デジタル放送と、100年弱で大きく進化した放送技術。博物館内には玉音盤や五輪中継でアナウンサー自らが作成した取材ノートなど貴重な展示物が数々展示されており、放送の歴史を振り返るとともに、初期から現在までのマイクやスピーカー、ラジオ、テレビカメラの進化の足跡をたどることができます。

昭和初期のお茶の間にテレビが搭乗した時代を再現。

大河ドラマで使用された衣装、朝の連続テレビ小説の台本など、放送番組にまつわるさまざまな企画展示も充実。2023年7月2日までは「NHKのど自慢」の企画展を随時開催しており、その歴史をたどるパネル展示とともに、「のど自慢」と言えば誰もが思い浮かべる、あの“鐘”を鳴らす体験もできます。

歴代ののど自慢出場募集ポスターも掲示。

また、NHKとフランスで共同制作したスペインの建築家アントニ・ガウディによる未完の大聖堂、サグラダ・ファミリアに迫るVR体験コーナーも。ガウディの工房を忠実に再現し、360度、4K画質のVR映像で体感できます。

NHK放送博物館
住所:東京都港区愛宕2-1-1

時間:10:00~16:30(入館は16:00まで)
定休日:毎週月曜
料金:無料

日本唯一!江戸時代から現代の広告が会する「アドミュージアム東京」

カレッタ汐留内にある、広告をテーマにした博物館。デジタルとアナログが融合したミュージアム内には、さまざまな広告が勢ぞろい。あのドラッカーも「マーケティングの原点は日本の江戸にあり」と言ったほど先進的な江戸時代の広告資料展示に始まり、誰もが一度は目にしたであろう有名CMの絵コンテなど、広告やマーケティングの変遷を知ることができます。

広告デザインの紹介だけではなく、「楽しい」「驚く」「共感」など、エモーショナルな切り口からの展示もあり。世界で開催されている広告賞展をはじめ、時勢を汲み取った企画展も開催。2021年には、新聞広告がコロナ禍とどう向き合ってきたかを全国紙・地方紙約100点の広告を時系列順に展示した「コロナと新聞広告展」で、感染症と闘うすべての人に向けた感謝やエール、日常の再来を祈った企業メッセージなどが集結しました。

アドミュージアム東京
住所:東京都港区東新橋 1-8-2 カレッタ汐留地下2階
時間: 12:00~18:00
定休日:毎週月・日曜
料金:無料

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