
青山のエステが安すぎる理由とは?6,930円~で受けられる“ヒト幹細胞培養液配合フェイシャル”に潜入取材
若い頃から“お肌の努力貯金”を積み重ねれば、一生美しい肌を保てる——そんな話を耳にする機会は少なくありません。
実際に女性に話を聞くと、男性が想像するよりもはるかに若い頃から、エステに通い始めている人が多いといいます。頻繁に通うのは難しくても、自分へのご褒美としてエステを利用するのは、今や一般的な習慣となっているようです。
中でも表参道・南青山エリアは、ファッションと美容の聖地として知られ、エステサロンも数多く集まっています。その分、価格帯も高め。フェイシャルに全身マッサージを加えれば、1回2万円超は当たり前で、なかには5万円近いコースを提供するサロンも存在します。
そんな中、完全予約制の個室サロンでありながら、6,930円から体験できるという店が登場したとの情報をキャッチしました。
なぜこの価格が実現できるのか——。その理由を探るべく、「サロン・ドゥ・インナップ青山 リラクゼーションスペース」に潜入取材を行いました。
サロンを運営するのは、ヒト幹細胞培養液化粧品の開発メーカー
お話を伺ったのは、大人女性のための完全予約制プライベートサロン「サロン・ドゥ・インナップ青山 リラクゼーションスペース」を運営する株式会社エックスワンの菅則子さんです。
「私どもは、化粧品・健康食品のメーカーです。このスペースは新商品の発表会や商品の使い方の紹介などにも活用できるサロンです」

サロンには、エックスワンの商品展示場としての役割もある。
化粧品・健康食品のメーカーさんなのですか。それが、どうしてエステサロンの経緯をしようと思ったのですか?
「弊社の化粧品はエイジングケアを目的とした商品が中心で、価格帯も比較的高めです。そのため、いきなり購入するハードルが高いという課題があります。そこで、実際に使っていただいた感覚を知っていただこうと、化粧品会社が運営するエステティックサロンという形にしたのです」
元々は、基本的にバイヤーさんなどに向けて商品のプレゼンの場であったそうです。ですが、コロナ禍の際に人が集まるということ自体が厳しくなってしまった。そこで、逆に、エックスワン側から情報発信を行う場に整備しなおそうとしたというのが元々の経緯だそうです。

ホワイトバックの背景に対談用のテーブルと椅子が用意された配信ブース。
「ラジオブースのような配信スタジオもあるんですよ。ここを使って当社の商品をライブコマースしてこともあるんですよ」
そんな株式会社エックスワンの主力商品が、ヒト幹細胞培養液を配合したコスメ「XLUXES(エックスリュークス)」シリーズです。

「 XLUXES」シリーズは国際的にファンが多い商品。
ヒト幹細胞培養液とは、人間の幹細胞を培養する際に分泌される、成長因子やエクソソームな上澄み液のこと。美容分野では、肌のうるおい環境を整え、すこやかな状態を保つための先進の成分です。
近年では、ヒト幹細胞培養液を配合したコスメはたくさん出ていますが、XLUXESはそれらの先駆けとして国内展開を行いました。
「10年前くらいから販売を始めましたが、当時は凄く話題になりましたよ。全く新しい物でしたので、危ないんじゃないかとみなさん不安もあったようです。美容雑誌だけじゃなくて医学誌からも取材を受けました」
そのおかげもあり、XLUXESシリーズは大成功を収めることになります。パッケージを金色にしたところ、金色の好きな中国人観光客からもインバウンド需要で喜ばれたという予想外の反響もあったとのことです。
「XLUXESを用いていただければ、日焼けなどでの乾燥ダメージを受けた肌をうるおいで満たし、すこやかに整えます。ですが勘違いしないで欲しいのは、私たちは白い肌が美しいとは考えていないといこと。どちらかというと、色むらを無くす、透明度を取り戻すということこそが美しいとかんがえているのです。その人がもつ本来の肌の色が一番美しいということをコンセプトに商品を展開しています」
この思想は、商品ラインナップにも表れています。メイクだけでなく、顔と繋がった頭皮に着目したヘアケア商品や、ベースメイク商品、パックやリップクリームに歯みがき粉まで、肌にまつわる商品なら丸ごと展開しています。
「今回始めたエステサービスでは、このコンセプトを体感してもらうことに重きをおいています。そのため、あえてメイクアップサービスは行っていません。メイクはご自宅で再現が難しいですが、当社の基礎化粧品を使っていただくエイジングケアだけでしたら、ご自宅でもできますから」
ということで、簡易版ですが、弊社の女性スタッフにエステを体験してもらいました。
実際に体験!エステ施術の流れと効果
以下は、女性スタッフの感想記録です。
まずはお肌の悩みについて、丁寧なカウンセリングを受けました。私の悩みは「鼻の黒ずみ」と、皮脂汚れと乾燥が混在する「混合肌」です。カウンセリング内容を踏まえ、ざらつきのある鼻や鼻の下、あごの下などの部分を中心に、電気の力で汚れを浮かす「イオン導出」をしていただきました。空気中に漂う花粉やたばこの煙、車の排気ガスなど、日々の生活で肌に溜まっていった毛穴汚れをしっかり洗浄していきます。
左から、一回目のクレンジング時の使用済みコットンと、2回目のクレンジング時の使用済みコットン、そして未使用のコットン。私が洗顔をさぼっていたわけでなく、誰もが肌にはこの位の汚れが付着しているものなのだそうです。
その後、エックスワンが独自に開発した「ヒト幹細胞培養液」配合のセラムや化粧水、クリームなどでたっぷりと保湿。日頃スキンケアをさぼりがちな私の乾いた肌にも、潤いがもどってきました!施術中は、日々のセルフケアを改善するポイントや、セルフケア用品のおすすめの使い方などもレクチャーしていただけます。
保湿がとても気持ちよく、思わずうとうとしてしまいました。
今回は、特別にヘッドスパ・スカルプブラシ体験もさせていただきました!
「百会(ひゃくえ)」とよばれる頭頂部にある万能のツボを刺激することで、頭痛や肩こりの改善、自律神経の改善なども期待できます。ヘッドスパは想像以上に気持ちよく、施術後は頭がずいぶん軽くなったように感じました。
さらにブラシで頭皮をマッサージ。頭皮を毛穴から清潔に保ち、血行を良好にすることで艶のある髪に近づけるのだとか。
お肌も髪もつやつや、ふんわりとした仕上がりに。毎日のお手入れを見直すとともに、仕事や家事など自分へのご褒美として、とっておきのひと時が過ごせました。ぜひ読者のみなさんにも、一度体感していただきたいです。
低価格の理由は“体験型プロモーション”
サロン・ドゥ・インナップ青山 リラクゼーションスペースのエステ価格が安いのは、あくまで本業であるコスメ商品のPRを目的としているからなんですね。
「はい。現在のような業態にする前は、あくまでバイヤー様がたに体験していただくのが精一杯でした。ですが、こうして化粧品会社である当社が直営サロンとして運営し、一日3組限定とはいえ一般の方々に門戸を開いたからには、お一人でも多くのお客様にXLUXESを気に入ってもらえるようにしたいと思います」
現在、「サロン・ドゥ・インナップ青山 リラクゼーションスペース」の予約は、公式サロンから受け付けています。

メニューは以下の通りです。
【メニュー紹介】
- 美肌サポート・キメ整え・うるおい・毛穴ケアコース60分
基本価格:9,900円 初回限定:6,930円
- エイジングケア(年齢に応じたケア)・透明感・ハリつやコース75分
基本価格:12,100円 初回限定:8,470円
- エイジングケア(年齢に応じたケア)・フェイスラインすっきり・ハリ感ケアコース85分
基本価格:13,750円 初回限定:9,625円
- アロマボディ・リラクゼーションコース100分(全身)
基本価格:19,800円 初回限定:13,860円
- アロマボディ・リラクゼーションコース75分(上半身・下半身のいずれか)
基本価格:13,750円 初回限定:9,625円
ちなみに、エステの最中に使っていた美顔器などの家電製品も貴社のブランドなのでしょうか。
「あれは、私どもの親会社で販売している商品です。親会社は家電を中心にECサイトを古くから展開してきた企業です。ECで家電を取り扱うということもあり、ラオックスホールディングス株式会社様と仲良くさせていただいています。実は、私共のXLUXESもラオックスさんの店頭の免税コーナーで販売していただいたことからインバウンドのお客様の手元に届いたんです」
へえ!化粧品メーカーさんの親会社さんが家電のECサイト会社さんなのですか!
「良ければご紹介いたしましょうか?同じ港区内にある会社ですし」
よろしいんですか!!是非お願いします。
親会社は老舗EC企業ストリーム
ということで、訪れたのは御成門駅から徒歩約5分のところに本社を構える、株式会社ストリーム様。取材に対応していただいたのは、代表取締役の市村 智樹さんです。

代表取締役の市村智樹さん。元々は九州の大型家電店勤務から、ストリームへ出向。ECの知識を身に着け代表取締役に就任した。
「当社は1999年に“ECカレント”というサイト名でECサービスを始めました。EC業界のなかでもかなり古いほうですね。当時はかなり知られていました。現在は競争が激しくなり、ECカレント以外にも“イーベスト”“特価COM”など複数ブランドを展開し、ECサイトを24店舗ほど運営しています。モールへも複数出店しており、家電を中心に販売していますね」
しかしWindows98が出てインターネットという言葉が一般化しはじめた一年後に創業とは本当に早い!日本インターネット黎明期であったそんなに早期からECを運営されていても、顧客は少なかったように思います。ということは、国外市場を狙ってだったのでしょうか。
「いいえ。まず国内からですね。家電は電圧の関係などがあっていろいろ難しいんですよ。だから、その分日本国内に注力しています。コールセンターの対応充実や物流、ECシステムも含めて基本的にすべて自社で運営しています。もちろん倉庫を持つことは難しいですけれどね。外部に頼るとシステム改修などに時間もコストもかかるので、自社開発の方が圧倒的に早いのです」
それは凄いですね!ECサイトの運営を行っている会社などは、そういった複雑な部分を外注して、自分たちは商品の仕入れなどに注力されるイメージを持っていました。
「外部に依存しないのは大きいですね。コスト削減にもつながっているんですよ」
コストが下がれば、その分商品の価格など消費者側メリットとしてサービスに還元することができますもんね。ところで、コスト削減と言えば、EC系の企業は、例えばオフィスはバーチャルオフィスにするなどして、ランニングコストを下げるという方法もあるじゃないですか。それをせず、港区に事務所を構えている狙いは何でしょうか。
「一番は信用です。どこに本社があるかで、会社の印象は大きく変わります。港区にあることで、ブランド価値や信頼性が高まると考えています。特にインバウンドのお客様にとっては、あまり知られていない地方の都市に拠点を構えるのと、世界的に知られている東京都港区に本社を構えるのとだと、印象が大きく異なってきます。だから子会社のエックスワンも、世界的なアパレル・美容ブランド拠点である青山に拠点を置いています」
ちなみに、福岡県内の郊外で育った市村さんにとっても、港区は特別な場所というイメージだったそうです。
「所得が高い人が多く、社長の肩書を持った人も多い。店も多くて夜も明るいですからねえ。地元に帰ると店が少なくて、早くしまっちゃうでしょ。この間、地元に帰った時に、UberEATSが使えるようになっていることに気が付いたんですよ。嬉しくなっちゃってラーメンを注文したんですけれど、待てど暮らせど来ない。調べたら、隣町から配達していました。スープは冷めて麺も硬くなってるの。やっぱり港区は便利でいいなあって(笑)。昔は、魚は地方の方が美味しいとかあったんですけれどね。最近は区内でも本当に美味しい店が増えてきて。私の今住んでいるあたりにも美味しい九州料理のお店があるんですよ」
食べること飲むことが大好きだということで、ひとしきり区内の美味しい九州料理のお店の話で盛り上がりました。これだけ色々とお店を知っているということは、やはり外食はよく行かれるのでしょうか。
「よく行くんですけれど、取引先の方々など、仕事の一環として行くことの方が多いですね。リアルにオフィスを構えることも含めて、やはりビジネスは対面が重要だと考えています。コロナ以降オンラインも増えましたが、最終的には直接会って食事をすることで関係が深まりますから。逆に、社内での飲み会は控えているんですよ。それは大切な社員との関係を守るため意識しています。私も社員も人間ですから、どうしても気の置けない特定の人とばかり行くようになるでしょ?そしたら、私にそんな気がなくても、社員からは依怙贔屓をしているように見えてしまう。それって良くないでしょう?」
社員100人の日報を毎朝チェックする社長業
社員のことを大事に思っているからこそ、適切な距離を意識しているという市村さん。ですが、その分誰よりも社員のことを見ているのだそうです。
「私が代表取締役に就任したのが、昨年の7月でした。その際、社員が毎日上げている日報の存在に気が付いたんです。よくある話ですが、社員が書いてくれているのに、リーダー陣が誰もそれに目を通していなかった。だから、私は、毎朝6時に出社して全社員、約100人分の日報を全て確認し、何かしら返信するようにしたんです。問題がある報告があがっているようならその日のうちに対応して解決するようにしています」
もちろん、報告内容によっては、閲覧したことをしらせるリアクションボタンを返すこともありますけれどね、と市村さん。なかには、日報を出すということすら時間が惜しいと感じる人もいるかもしれませんが、それはそれで社員の個性の把握に繋がるそうです。
「すごくみんなの顔が見えるんです。“お疲れ様でした”だけのシンプルな報告をする人もいれば、毎日建設的な意見を上げてくれる人もいる。でも、どんな人に対しても、社長が閲覧したことを知らせるリアクションボタンで反応してくれたら社員としてはモチベーション上がるでしょ?」
もし、いつもは「お疲れ様」しか毎日書かない人が、詳細な報告を上げていたら、そこで大きな問題が起きている可能性が見えてきます。たしかに時間はかかるかもしれませんが、トップが社の隅々まで目を光らせるには効果的な方法に思えます。市村さんはこれ以外にも、社員のモチベーションアップを常に考えているそうです。
「たとえばですけれど、昨年の12月には全社員にWi-Fiルーターを無償で提供しましたね。使い方は指定していないんです。ビジネスはもちろん家で動画を見てもいいし、SIMカードを差し替えて家族のスマートフォンで使ってもいい」
それは、取材の度にWi-Fiルーターの取り合いになるいざまち編集部的には、本当にうらやましい!しかし、会食を行わずとも、100人近い社員の人となりが浮かぶのは、やはり顔が見えないECサイトの運営経験が役に立っているということでしょうか。すると、市村さんは、まったくそんなことは無いのです、とECサイトという業態の裏側を教えてくださいました。
経営をする側の覚悟と責任とは
「ECサイトって顧客データを取得して、最適化した商品を提案してというイメージがあるでしょう。弊社の売り上げはモール経由もかなりの割合をしめています。」
ここでいうモールとは、楽天市場やAmazonといった、大手ECサイトのこと。これらのECサイトをよく見ると「出品者」や「ブランド」「ストア」といった名称の項目があります。ストリームは、ここに名前がのるようなブランドを複数持ち、商品を販売している会社なのです。簡単にいうなら、大手不動産デベロッパーが開発した大型ショッピングモールが楽天市場やAmazon。その中に出店しているお店やブランドがストリームの「ECカレント」ということです。
「そして大手ECモールから私たちに来る情報は、この商品が売れたので、どこどこに出荷してくださいっていう流れだけなんです。登録情報を増やしすぎると離脱率が上がることにもつながったりするため、データ活用には限界があります」
市村さんによると最近はネットの進歩のおかげで、これから来る商品というものがある程度予測することができるそうです。だから、何の商品に注力してプロモーションを展開するかは、最終的には経営陣の判断に任せられるべきと考えているそうです。
「よく自分たちで考えろって言う社長がいるじゃないですか?でもそれって、経営陣が経営の判断を放り投げてしまっているように思うんですよ。やっぱり経営陣はまず経営をしっかりと行い、従業員が安心して歩ける道筋を作ってあげる。従業員はその方針を安心して歩いてもらいながら、アイデアを足すなどして、最短で成功させるための細かいことをやっていってもらえたらいいのかなと僕は思っています。0からビジネスを考えるという作業は人による向き不向きがありますから。仕事って楽しくない、と感じてほしくないです」
では、サロン・ドゥ・インナップ青山 リラクゼーションスペースも市村さんのアイデアなのですか?
「そうですね。実は、私、以前エックスワンの方の社長をやっていたんですよ。コロナで売り上げが落ちてきていたことは知っていました。それで、じゃあ場所を活用するビジネスはどうと、プランを立ててみました。その後は、エックスワンのスタッフらが、彼、彼女らなりに色々と一緒に考えてくれました。本格的なエステをやりたいという意見が上がってきたら、それなら技術を持った人を呼んだらいいでしょう。会議室もより有効に活用するため、レンタルで出しましょう。今から絶対SNSが必要になるんだから配信スタジオも作ろうって。私も出演して、ライブコマースをやったんですよ。ヒト幹細胞培養液コスメって、中国では現状販売されていない状況です。だから逆に、そういうインバウンドのビジネスもいけるのではと考えました」
青山でオープンした、お得なエステを取材したところ、まさかの国内老舗ECサイト運営企業が、港区内にあることを知った今回の取材。皆さんも、青山でエステを体験したあとは、自分が気に入ったコスメや美容家電を、ストリームの「ECカレント ( https://www.ec-current.com/ )」で購入してみてはいかがでしょうか?
【サロン・ドゥ・インナップ青山 リラクゼーションスペース】
住所:東京都港区南青山5-4-27 BARBIZON104 5階
時間:平日10:00〜18:00
定休日:土・日曜、祝日
アクセス:表参道駅B3出口より徒歩7分(骨董通り沿い)
【株式会社ストリーム】
住所:東京都港区新橋六丁目17番21号 住友不動産御成門駅前ビル5階
アクセス:都営地下鉄御成門駅A4出口より徒歩1分



