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あなたも夏の夜の魔法にかかる? 風物詩を体験できる港区善光寺の「謝恩納涼盆踊り大会」

2024年8月26日

7月28日(日)、7月29日(月)の両日、港区の善光寺境内で、「謝恩納涼盆踊り大会」が開催されました! 主催は「青山表参道商店会」、後援は「青山表参道町会」と、地域の人々が中心になって行われている行事です。

港区にある善光寺は、「牛にひかれてお礼参り」の説話で有名な、長野県信州の「善光寺」の別院。もとは上野谷中に設けられましたが、火事で焼失したため、江戸時代徳川家の治世下において、現在の青山に移されたのです。

この日の善光寺の境内には、一面提灯が張り巡らされ、やさしい明かりが灯ります。どこか懐かしい、日本のお祭りの風情と屋台から漂う香ばしい匂いは、人々の郷愁を誘います。次第に失われつつある、日本の夏の光景――それは今、大都会の青山の地に、確かに広がっていました。

仕事帰りに立ち寄りも可!? 青山の「謝恩納涼盆踊り大会」

思い思いの服装で祭りを楽しむ来場者

謝恩納涼盆踊り大会は、毎年、青山表参道商店会の有志によって催される恒例行事です。コロナ禍の影響により、残念ながら中断していた期間もありましたが、昨年の2023年、4年ぶりに復活しました。

毎年多くの人で賑わう人気行事で、月曜日には、仕事帰りに立ち寄る人も多くいます。浴衣姿や私服の来場者の傍らには、Yシャツやスーツなど仕事着のまま見物する人や踊る人も。周囲に建ち並ぶビル群もあってか、懐かしい風景の中に、都会(青山)らしさのエッセンスも確かに感じられます。

子供も大人も楽しめる屋台……おいしい夏の祭典

盆踊り3

飲食や団欒を楽しむ人々

青山表参道商店会の盆踊りは、出店の運営はもちろん、準備から撤去まで出来る限り商店会員皆様の“手づくり”で行うことにこだわっているのだそう。

さまざまな年齢層に向けた屋台をそろえており、お子様には祭りの定番である「ヨーヨー釣り」や「スーパーボール」など、遊べる模擬店も大好評。かき氷、綿菓子など、縁日を象徴する屋台も並んでいます。

大人には、生ビールやサワーなどの酒類の屋台も充実。お酒を仲良く酌み交わす人々の姿も多く見られました。焼きそばなどのおいしいグルメも、人々の潤滑油として大いに役立ったようです。

人々をあたたかい絆で結ぶ、都心に出現する“夏の夜の夢”

盆踊り4

地域の人々を結び付けるのも盆踊りの役目

シェークスピアの戯曲の1つに、『真夏の夜の夢』という喜劇があります。同喜劇は、妖精界と人間界を巻き込んだ狂騒が面白く描かれた、もちろんフィクション。しかし、初めてこの「謝恩納涼盆踊り大会」にふれた子供たちや人々にとって、善光寺はふと日常を忘れて入り込める、都心に現れたあたたかな夢の舞台だったのかもしれません。

目にする光景、耳にする盆踊りの音楽、屋台の味、そして自らも踊った体験……。五感をふんだんに使ったこの2日間は、子供たちはもちろん、携わった大人たちにとっても忘れられない思い出となることでしょう。

コロナ禍で中断期間もありましたが、毎年多くの人々を動員する、善光寺の「謝恩納涼盆踊り大会」。毎年多くの参加者を動員し、今年も大盛況のうちに幕を閉じました。都心の一等地で、ふと魔法にかけられたてみたくなったなら、ぜひ来年は青山の善光寺へ足を運んでみてください。

善光寺
住所:東京都港区北青山3−5−17

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