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【新青山ビル】リニューアル進行中! 人々が集えるスポットの誕生へ

2024年8月26日

前回お伝えした通り、赤坂御所および神宮外苑エリア周辺でマラソンイベント「新青マラソン」が開催されました。

青山近辺でのマラソンイベントは珍しいこともあり、いざまち編集部で取材したところ、イベントを主催していたのは「新青山ビル(青山ツイン)」の管理会社さまでした。
ビルの管理会社が一体なぜ? と、お話をうかがったところ、ある施設のPRが目的で、ビル全体のリニューアルも進行中ということがわかりました。
1978年竣工と、50年近い歴史を誇る新青山ビル。地下鉄の各線と地下一階で直結していることもあり、人々が多く行き交うビルですが、どのような姿に生まれ変わるのでしょうか。

ビル管理会社主催のマラソンイベントとは?

地下鉄青山一丁目駅に直結する「新青山ビル」。ふとしたきっかけでそちらを訪問した際、青山の周辺を走るマラソンイベントが開催されるというポスター掲示を発見!
イベントの模様について取材したところ、このイベントを主催していたのは、新青山ビルの管理会社である「三菱地所プロパティマネジメント」さまでした。

マラソンイベントとビルの管理会社……果たしてどんなつながりがあるのでしょうか?
管理会社の方に、直接お話をうかがってみました。

マラソンイベント開催の目的と新青山ビルにできた施設

今回、お話をうかがったのは、新青山ビルを管理している、三菱地所プロパティマネジメント赤坂営業管理部の方々です。

まずは、このイベントが開催されたきっかけについてうかがいました。

三菱地所プロパティマネジメント(以下MJPM)さま:「『新青マラソン』は、2023年に設置した多目的スペースに含まれていた、ランニングステーションのPRを目的として開催されました」

ランニングステーションはシャワー室も備えた施設ということで、マラソンというイベント内容は、そこから逆算して企画されたものだったのです。
マラソン後に実際に参加者にシャワー室を使っていただき、その使い勝手を体感していただくのが一番の施設PRになる、ということですね!

MJPMさま:「実は、隣接するワーキングラウンジの利用者向けにアンケートをとった際、同時期に設置されたワーキングラウンジやオフィスコンビニがある多目的スペースに比べ、ランニングステーションは認知度が低いという結果が出ており、それが今回のイベントを考えるきっかけになりました」

実際に、アンケートを行うまでは新青山ビルに自転車通勤をされている方など、ランニングステーションは一部の方による利用にとどまっていたそうです。

そちらのランニングステーションについては、イベントに先立ち見学させていただきました。
「ランラン」と名付けられたこのスペースは、多目的スペースの一角にある、シューズボックスと男女それぞれ2部屋のシャワー室や洗面所などで構成されている施設です。


MJPMさま:「社内サイトでビル内で働かれている方に会員登録いただくと、専用のQRコードが発行され、ランニングステーションに出入りすることができます。さらにご予約していただくと、予約された時間のみシャワー室を利用することができます」

前述のように、ランニングステーションが併設されている多目的スペースには、普段の仕事に便利なオフィスコンビニや、ビル内オフィス間の交流にも活用できそうな卓球台・ビリヤード台もあります。
ワーキングラウンジ「モコモコ」についても取材時に拝見させていただきましたが、たくさんの方々が利用されていました。
一人から四人ごとに仕切られた空間が多数あるなど、オンラインミーティングなどにも便利そうな空間で、仕事の効率アップが図れそうな場所でした。

そんなランニングステーションや多目的スペース・ワーキングラウンジですが、そもそもどのような目的で新青山ビルに設置されたのでしょうか。

MJPMさま:「元々この場所は店舗でしたが、スペースが空いたタイミングで、ビル内で働かれている方々へのプラスになるような場所にしようと、設置することが決まりました」

しかし、どうして突然こういった多目的スペースやワーキングラウンジの整備を? という疑問は解消されません。
その点について、さらにお話をうかがってみることにしました。

実は新青山ビルはリニューアルの真っ最中!

MJPMさま:「多目的スペースやワーキングラウンジ、そしてランニングステーションの設置は、現在進められている新青山ビルのリニューアルの一環として行われました」

確かに新青山ビルを訪れると、いくつかの場所で工事が進められています。
具体的には、取材をした7月現在では飲食店などが立ち並ぶ地下一階、中庭、青山一丁目の交差点側の外壁などです。

その中で最も目を引くのは、西館と東館の間にある中庭の工事です。

新青山ビル一階の工事現場にもあるパースを見ると、スロープを使ったシームレスなアクセスと、そのまま地下一階の地下街へと直結できる点が特徴的な完成予想図です。工事前の中庭は周辺からアクセスするためにはいずれも階段が必要で、バリアフリー面から見ても大きな変化です。

中庭から直結する地下街も、照明や看板の変更やデジタルサイネージの設置によって、イメージを一新する予定だということで、同時に最も目立つ青山一丁目交差点側も、植栽に力を入れて緑が映えるイメージに変化するとのことでした。

MJPMさま:「新青山ビル利用者以外にも、周囲の方々が集まれるような空間を目指し、この場所に青山一丁目のランドマークを作りたいと思っています」

実はこの中庭では、コロナ渦前までは「ゆかた de 青山」というイベントが開催されていました。
ビルのテナント店舗で組織される商店会の主催のもと、盆踊りやフードおよびお酒の販売をしながら、周囲に住んでいる・働いている人々との交流も図れるイベントだったそうです。

三菱地所プロパティマネジメントさまによると、中庭のリニューアル後には、同じようにビル周辺の地域から人々が集まれるようなイベントを検討しているということです。

今後が楽しみな新青山ビルのリニューアル

ふと見つけたマラソンイベントの看板から、思いがけず新青山ビルのリニューアルの詳細について知ることとなった今回。
特に中庭の改装は、ビルの内側にとどまらないインパクトがあると感じました。
青山一丁目周辺のオフィスで働いている人々にとっては一息つける場所になり、付近に住んでいる方々にとっては、公園以外にも集まって交流できる場所が増えるということで、ビルと周辺の人々がつながる拠点となっていくのか、「いざまち」編集部でも注目しています。

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