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【郡上おどり in 青山】いよいよ本番を迎える郡上おどりに先駆け、青山で熱気を体感!

2024年7月5日

夏です。お祭りの季節です。

皆さんは”日本三大盆おどり”をご存じでしょうか?

諸説ありますが、一般的には

徳島の阿波おどり」「岐阜の郡上おどり」、「秋田県の西馬音内盆おどり」を指すことが多いそうです。

このなかの「岐阜の郡上おどり」は、岐阜県郡上市で、約420年ものあいだおどり継がれている盆おどり。

その最大の特徴は、誰でもどんな服装でも、飛び入りで、参加して楽しむことが奨励されていることと、おどりの期間が約一ヶ月と非常に長期間にわたることです。

例年、7月中旬から9月上旬にかけて郡上市八幡市街地の各地で開催され、全国各地から約30万人もの観光客が訪れるそうです。

実は毎年、ひと足先にこの盆おどりを港区青山で体験できることをご存知ですか?

ということで、2024年6月14日~15日にかけて秩父宮ラグビー場駐車場で開催されていた「郡上おどり in 青山」へ参加してきました。

おどり手>見物客! 誰もがウェルカムな圧巻のおどりの輪

会場までは外苑前駅からわずか5分の短い距離。だが多数の浴衣の人とすれ違う

というわけで、会社を少し抜け出して、やってきたのは秩父宮ラグビー場の駐車場。スポーツイベントでもない限りは、車もまばらな駐車場なのですが、この日は駐車場を埋め尽くさんばかりに、人が集まっています。

私は、事前情報を入手したうえで訪問しましたが、事情を知らない人が何人か、何事かと足を止めて中を覗き込んでいました。

「結構人が集まってるなあ」

と門扉部分の写真を撮っているときは、私も軽い気持ちだったのですが、中に入ってびっくり!

人!

人!

凄い人!

前に進むのも大変なくらいの人が集まって、一心不乱に踊っています!

驚いたのは、おどりの輪の大きさです。事前におどりへの参加は自由という情報は調べていましたが、にしても集まっている方々の体感8割はおどっていらっしゃいます。おかげで、カメラを抱えて動き回るのも一苦労です。

郡上おどりが面白いなと感じたところは、動きがダイナミックなこと。ふり自体はシンプルながらも、軽く跳ねるような動きが合ったり、手振りが少し早かったりと、ゆったりとした盆おどりを見慣れていると少し戸惑います。ただ、だからこそおどっている人は老若男女問わず、とても楽しそう!

郡上市の名産品も大集結!郡上グルメに舌鼓!

お祭りといえば屋台です。郡上おどり in 青山の会場でも屋台が多数出ていました。しかも、郡上市の名産品が勢ぞろいです。

ふっくらした身とパリッとした皮がたまらなかった鮎の塩焼き

会場入ってすぐ目に入ってくるのが、郡上名物の”鮎の塩焼き“。郡上市と言えば、ヤナ漁で取れた鮎で全国的に知られています。購入がてらお話を聞かせていただきましたが、この日焼かれていた鮎は、なんとその日の朝にとれたばかりだとのこと。東京都内にいながら、とれたての鮎を塩焼きで食べられるなんて思いもしませんでした。

鮎が名産ということからもわかる通り、郡上市は、水の名所です。おいしい水が湧くところには、おいしい食べ物と飲み物がどっさり。

2009年に郡上市のどぶろく特区で作られたどぶろく

まずは、きれいな水が湧くところとでは欠かせないお酒です。こちらのどぶろくを製造していたのは「奥の奥」という人気豆腐料理店を経営している母袋工房さん。美味しい豆腐を作るその水で、どぶろくを仕込んでいるのだそうです。

豆腐と言えば、郡上市ではえごまの栽培も盛んだそう。こちらは、えごまを使った豆腐です。テトリスのブロックのような不思議な形状をしており、隠れた定番の人気お土産なのだそうです。

お土産と言えば、個人的に懐かしかったのがこちら。

分厚いハムをただ焼いただけだが、これがうまい!

岐阜県民なら誰もが知っている定番商品

明宝ハム」です!

……ご存じないでしょうか?

大学時代、岐阜出身の友人が帰省するたびにお土産として持ってきてくれたので僕にとっては定番の岐阜土産でした。

この極太のハムも、郡上市で作られているのだそうです。学生時代、ビール片手にこれを適当に切って焼き、友達とだらだらと飲んでいたことを思い出しました。地元の人の中には、切るなんてことをせずにまるまる一本焼いて食べる強者もいらっしゃるのだとか。

あな、恐ろしいや、岐阜県民(笑)

因みに郡上おどりの会場ならではの露店としては、下駄屋さんが出展されていました。

カラフルな鼻緒が並ぶ下駄の屋台。その場で鼻緒の調整もしてもいらっしゃった

何か、郡上おどりならではの下駄なのかとうかがったところ、「郡上おどりならではということはないですが……」と前置きの上、これらの下駄が、一木から削り出しで作られていることを教えてくださいました。郡上おどりには、跳ねたり足で拍子を取る振付があるため、一木で作った方が、下駄の鳴りがよいと言われているそうです。また、つま先で地面を叩きやすいよう、前の下駄の歯に少し斜めの切り込みを入れるという工夫もされているそう。

謙遜されている割には、かなり特徴のつまった下駄です。後程、「おどり下駄」という名称であることも判明しました。

本場の郡上おどりでは徹夜でおどり続けるため、ひと夏で履き潰されることもあるのだとか。

歯をよく見ると、つま先部分が斜めに削られている

港区青山と深いつながりのある郡上市

今回訪れた「郡上おどり in 青山」。実は、1994年から続くイベントです。そもそも、何故青山で郡上おどりが行わているのかというと、東京メトロ外苑前駅の正面に立つ寺院「梅窓院」が、江戸時代の郡上藩主・青山氏の菩提寺であったご縁から(青山氏についての詳細はこちらの記事をご覧ください)。

ビルの谷間に茂る美しい竹林が目印のお寺

江戸時代からの縁がこうして現在まで続いているのです。

港区での郡上おどりは、すでに終わってしまいましたが、むしろ本番の郡上おどりは、これからです。

郡上おどりの公式サイトによると、2024年は7月13日~9月7日にかけて、郡上市八幡市街地の各所で開催されるとのことで、特にお盆の時期の8月13日~16日の4日間は、徹夜おどりといって一晩中おどりが披露されます

夏休みシーズン、まだどこに行くか決めかねている方は、岐阜県郡上市へ行って、郡上おどりの輪に飛び込んでみてはいかがでしょう?

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