港区歴史探索・地名のヒミツ 「赤坂」
2023年9月11日
赤坂の由来は諸説ある
TBSテレビや 「赤坂サカス」で有名な赤坂。実は徳川家康が江戸入りする以前は、永禄10年(1567)に開拓が実施されるまで、この地は山林や畑が多く、人家はあまりありませんでした。
され、この「赤坂」には、どんな由来があるのでしょう。そのいわれは諸説あるので、順番に見ていきましょう。
説1:赤根山にのぼる坂を赤坂と称した
赤坂は、赤坂見附から四ッ谷へのぼる「紀伊国坂」(きのくにざか)を指していたとする説があります。この坂の上に茜草(あかねぐさ)が生えており、「赤根山(あかねやま)」と呼ばれていました。
「赤根山にのぼる坂」→「赤坂」となった、という理由です。
説2:染物屋が坂に赤い絹を干した
「赤坂」にあたる坂(どこか特定はされていません)に、昔染物屋さんが立ち並んでいました。その店先で、鮮やかな赤い絹が干されており、赤い坂のイメージがついた、と考える説です。
坂一面に赤い絹がたなびく光景は、きっと壮観だったことでしょう。なんだか映画『幸福の黄色いハンカチ』を彷彿とさせますね。
説3:坂の色が赤土の色で赤かった
赤坂は「富士見坂」だったとする説もあります。「富士見坂」の坂の色は、赤い土で目立っていました。そこから「赤坂」の名がついた。という説もあります。
さまざまな説がある赤坂。真相はまだわかりませんが、現在ここまで華やかな地になるとは、昔の人も想像していなかったかもしれませんね。
【赤坂駅】
路線名:東京メトロ千代田線
住所:東京都港区赤坂5-4-5
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