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スポーツ×ごみ拾い!?青山一丁目駅エリアで初開催となる「スポGOMI」とは

2024年12月25日

2024年11月12日に、青山一丁目駅直結の新青山ビル(愛称:青山ツイン)にて、「第1回 スポGOMI in 新青山ビル」と「第2回 新青マラソン」が開催されました。「スポGOMI」はごみ拾いを「競技」として行うという取り組みで、「新青マラソン」は新青山ビルがある青山一丁目周辺の有名スポットの周囲を走るイベントです。ごみ拾いとマラソンという、一見繋がらない二つに見えますが、二つの共通点はスポーツであること。シャワー室など運動に適した施設を持つ新青山ビルらしいイベントの模様を取材しました。

新青山ビルで新たなイベントが開催!

今回も、イベントを主催された、新青山ビルの建物を管理をされている会社、「三菱地所プロパティマネジメント」のご担当者さまにお話をうかがいました。前回の「新青マラソン」の様子については、こちらの記事にて掲載しています。

前回は「新青マラソン」単独で開催されました。新青山ビルには予約すると使えるシャワー室や更衣室、シューズボックスなど、勤務時間外に青山一丁目周辺でランニングをするには最適な設備がありますが、それらをビル内テナントの従業員の方々にさらに認知してもらうため、施設を最も有効活用できるマラソンを付近の名所である神宮外苑エリアや赤坂御所周辺で行いました

今回も引き続き施設のアピールとしてイベントが開催されましたが、マラソンに加え「スポGOMI」が追加された点に注目です。

それでは、「スポGOMI」とはどのようなものなのでしょうか?

「スポGOMI」とは?ルールとどんな競技なのか解説

「スポGOMI」は一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブが主催する「スポーツ」のイベントです。
社会貢献として地域のごみ拾いを行って環境意識を高める、というだけでなく、競技性を持たせることによって、より多くの人々に参加してもらえる形になっています。
スポーツとして様々な人々に参加してもらうための工夫は、ルールにも表れています。

ルールは大会によって変動しますが、基本的なものは以下の通りです。
・1チーム3~5人
・制限時間1時間
・ごみの種類によってポイントが異なる
燃えるごみ…100gごとに10ポイント
燃えないごみ…100gごとに5ポイント
ビン・缶…100gごとに20ポイント
ペットボトル…100gごとに40ポイント
たばこの吸い殻…100gごとに100ポイント

ごみの種類ごとに袋を分けて集め、タイムアップ後に重さを測定して上記に応じたポイントを獲得。最もポイントが多かったチームが優勝です。
単純な体力勝負ではなく、老若男女問わず参加できるよう、軽く小さくて誰でも拾えるたばこの吸い殻のポイントが最も高く設定されているなど、ルールの面でも工夫がなされています。

こういった工夫の結果、「スポGOMIワールドカップ」として東京で開催される世界大会や、「甲子園」として高校生大会が日本各地で行われているだけでなく、世界各国でも大会が行われています。
港区内でも、「スポGOMI大会inみなと」として、新橋SL広場周辺エリアで毎年20チームが参加する大規模な大会が開催されているなど、学生主体・エリアの企業を含めた地域主体などの形を問わず広がりを見せている競技です。

広大なエリアで各チームが奮闘!

そして2024年11月に、「第1回 スポGOMI in 新青山ビル」としてスポGOMIがはじめて新青山ビルで開催されることになりました。

スポGOMI大会を運営する、一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブさまは北青山2丁目に事務所があり、三菱地所グループさまとも以前からご縁があったということで、前々からスポGOMIの開催を計画されていたそうです。

当日は新青山ビルに入居している複数の企業さまが参加し、国立競技場駅・四ツ谷駅・赤坂見附駅・青山一丁目駅・赤坂駅・乃木坂駅に囲まれた内側という、東西約3km南北約2kmの広大なエリアを舞台に行われました。

広いエリアの中ですが、赤坂御所周辺などあまり大量にごみが落ちているとは考えられない箇所もあり(落ち葉や枝は燃えないごみとしてカウントされないルール)、各チームの戦略性が問われることになったようです。

さらに、今回特別ルールとして国立競技場・赤坂迎賓館・いちょう並木・日枝神社・乃木公園にて、メンバーのうち最低三人で記念撮影すると30ポイントが追加されるというものがありました。そのためごみ拾い以外でも向かうエリアを考慮する必要があり、参加していない立場からしても相当な頭脳戦だったように思えます。

各チームの奮闘もあり、最終的にこれだけのごみが集まり、入賞したチームの表彰が行われました。

さらに夕方からは、二回目の「新青マラソン」が開催。

新青山ビル内オフィスで働いている方々がより参加しやすいように、開始時間を前回より30分遅めに設定したり、普段から走り慣れていてスピードが出る方々とゆっくり走られる方々のグループに分かれて走ることを予め掲示物に記載したりと、多くの方が参加しやすいように工夫が凝らされていました。

春の終わりに開催された第一回に対し、第二回は11月の開催。そのため日没後のランとなるため、先導するスタッフを増員したり、光るリストバンドを配布するなど、安全対策にも配慮がされていました。

三菱地所プロパティマネジメントのご担当者さまによると、このような改良を重ねながら、今後も継続して開催したいということでした。さらには新青マラソンを「駅伝」のようにさせたいという展望もあるとのことで、青山一丁目の風物詩になるかもしれません。

新青山ビルの施設のアピールを目的に始まったこれらのスポーツイベントですが、ごみ拾いという形で結果的に地域に貢献する取り組みも始まりました。
働いているオフィスがある地域、という認識から、こういった地域との繋がりを通じて、青山一丁目エリアに愛着を持ってくれる方々が増えてくれることを、青山一丁目にある会社の一つとして願っています。

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