展示も充実、しかも無料!大人も楽しめる港区のミュージアム
港区には大小含め約50の美術館・博物館が存在します。六本木の国立新美術館や森美術館、表参道の根津美術館などがすぐに思い浮かぶのではないでしょうか。さまざまな知識と刺激をもらえるミュージアムですが、実は無料で楽しめる場所もたくさん。
今回は、入館料無料なのに展示も充実、さらに大人も楽しめるミュージアムをご紹介します。
「宅配便」の歴史を再発見「クロネコヤマトミュージアム」
「今日発送したものが明日届く」「冷蔵や冷凍のままで日本各地に送ることができる」。改めて考えてみると、すごいことです。ヤマトグループ創業100周年記念で設立された「ヤマトグループ歴史館 クロネコヤマトミュージアム」は、そんな宅配便の歴史を知ることができる場所。最寄りは品川駅になりますが、住所は港区港南です。
「大和運輸」1919年創業当時の制服展示から業績悪化の危機を乗り越え現在に至るまでの歴史、クロネコマークの原点、宅配便体験コーナーと内容も充実。ドライバーの制服を着用して荷物の積み込み体験をしたり、実際に展示されている配送トラックの中を見ることができます。
1Fにはカフェも併設されており、クロネコマークのオリジナルグッズやスイーツなどを楽しむことができます。
【ヤマトグループ歴史館 クロネコヤマトミュージアム】
住所:東京都港区港南2丁目13-26 ヤマト港南ビル6階
時間: 10:00〜17:00(入館は16:30まで)
定休日:毎週月曜(祝日の場合は翌日休)、夏季、年末年始
料金:無料
世界初の放送専門博物館「NHK放送博物館」
「NHK=渋谷」という印象が強いですが、実は1925年に日本で始まったラジオ本放送は最初、愛宕山から放送されました。そのため、NHK発祥の地は愛宕ということになります。「NHK放送博物館」は、NHK放送文化研究所として使用されていた建物にありましたが、2003年、2016年と2度のリニューアルを経て、現在の姿になっています。
ラジオからテレビ、衛星放送、ハイビジョン放送、デジタル放送と、100年弱で大きく進化した放送技術。博物館内には玉音盤や五輪中継でアナウンサー自らが作成した取材ノートなど貴重な展示物が数々展示されており、放送の歴史を振り返るとともに、初期から現在までのマイクやスピーカー、ラジオ、テレビカメラの進化の足跡をたどることができます。
大河ドラマで使用された衣装、朝の連続テレビ小説の台本など、放送番組にまつわるさまざまな企画展示も充実。2023年7月2日までは「NHKのど自慢」の企画展を随時開催しており、その歴史をたどるパネル展示とともに、「のど自慢」と言えば誰もが思い浮かべる、あの“鐘”を鳴らす体験もできます。
また、NHKとフランスで共同制作したスペインの建築家アントニ・ガウディによる未完の大聖堂、サグラダ・ファミリアに迫るVR体験コーナーも。ガウディの工房を忠実に再現し、360度、4K画質のVR映像で体感できます。
#マイあさ 着工から140年経っても完成しないスペインの聖堂 #サグラダ・ファミリア の #VR が制作されました。来月から #NHK放送博物館 で、建築家 #ガウディ の遺志をVRで“体験”できます。展開センターの福山ゆう子デスクが紹介します。ガウディの声、聞き覚えあります?https://t.co/2QC7sSicOO pic.twitter.com/TaUl2iq6tJ
— NHKラジオニュース (@nhk_radio_news) May 24, 2023
【NHK放送博物館】
住所:東京都港区愛宕2-1-1時間:10:00~16:30(入館は16:00まで)
定休日:毎週月曜
料金:無料
日本唯一!江戸時代から現代の広告が会する「アドミュージアム東京」
12月1日のリニューアルオープンに向け、全力を挙げて最後の調整をしています。オープンが待ち遠しいです。 pic.twitter.com/dBYINh1GFp
— アドミュージアム東京 The Ad Museum Tokyo (@admt_jp) November 18, 2017
カレッタ汐留内にある、広告をテーマにした博物館。デジタルとアナログが融合したミュージアム内には、さまざまな広告が勢ぞろい。あのドラッカーも「マーケティングの原点は日本の江戸にあり」と言ったほど先進的な江戸時代の広告資料展示に始まり、誰もが一度は目にしたであろう有名CMの絵コンテなど、広告やマーケティングの変遷を知ることができます。
2023年のポケットカレンダー配布開始します!今回は美人画シリーズ✨
— アドミュージアム東京 The Ad Museum Tokyo (@admt_jp) December 2, 2022
配布は明日12月3日〜なくなり次第終了となります。
※柄は選べません
※入館された方が対象です。入館時にお渡しします pic.twitter.com/35EmO6jtJN
広告デザインの紹介だけではなく、「楽しい」「驚く」「共感」など、エモーショナルな切り口からの展示もあり。世界で開催されている広告賞展をはじめ、時勢を汲み取った企画展も開催。2021年には、新聞広告がコロナ禍とどう向き合ってきたかを全国紙・地方紙約100点の広告を時系列順に展示した「コロナと新聞広告展」で、感染症と闘うすべての人に向けた感謝やエール、日常の再来を祈った企業メッセージなどが集結しました。
【アドミュージアム東京】
住所:東京都港区東新橋 1-8-2 カレッタ汐留地下2階
時間: 12:00~18:00
定休日:毎週月・日曜
料金:無料
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