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港区歴史探索・駅名のヒミツ 「外苑前」

2023年8月17日

外苑前駅は「青山四丁目駅」だった!?

プロ野球シーズンには神宮球場に、秋の紅葉シーズンには銀杏並木を目当てに人が訪れる「外苑前」駅。実は、開業当初は「青山四丁目」という、まったくの別名でした。

「外苑」が示すものとは、そして駅名の歴史とは?

時の明治天皇と昭憲皇太后の遺徳を示すため建てられた「外苑」

明治神宮詳細

外苑とは略称であり、正式には「明治神宮外苑」を指します。1912年に明治天皇が、2年後の1914年にはその皇后・昭憲皇太后が逝去されました。

その遺徳を後世に伝えるため、聖徳記念絵画館を中心に、体力の向上や心身の鍛錬の場、また文化芸術の普及の拠点として、憲法記念館(現・明治記念館)などの記念建造物、陸上競技場(現・国立競技場)、神宮球場、相撲場などのスポーツ施設が旧青山練兵場跡に造成されたのです。

それが「明治神宮外苑」です。

ちなみに「内苑」とは、明治天皇と昭憲皇太后を祭神とする、原宿の「明治神宮」を表します。 

開業当初は「青山四丁目」駅だった

1938年11月18日、東京高速鉄道によって開業された当時は「青山四丁目」という駅名でした。「青山一丁目」駅と同じく、かつての町名「青山北町四丁目」と「青山南町四丁目」の境界(青山通り)に駅があったことに由来しています。

翌1939年9月16日、たった1年で「外苑前」と改称された理由に関しては、詳細ははっきり明らかにされていません。

外苑がランドマークだからだとも、「あおやま」と名の付く駅名がいくつもあり、乗客にとって紛らわしかったからだとも言われています(現・表参道駅はかつて「青山六丁目駅」であり、青山一丁目・四丁目・六丁目が乱立していました!)。

【外苑前駅】
路線名:東京メトロ銀座線
住所:東京都港区北青山2-7-16

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