踊ってつなぐ地域の輪～「白金阿波踊り」に行ってきました！～
先の7月14日、港区の「白金北里通り商店会」では、「第13回白金阿波踊り」が開催されました！
一般的に、高級住宅地のイメージが強い港区の「白金」。「そんな白金で阿波踊り？」と、初めに聞いたときは少々意外でもありました。ですが、毎年7月に開催されている、白金北里商店会では恒例行事の1つとのこと。
商店街を練り歩く阿波踊りパレードや、公園内での阿波踊りが見もので、見物客や参加者も多い目玉イベント。訪れてみると、連日の暑さにも負けず、大勢の見物客や参加者が会場付近にびっしりと集まっていました！
会場となったのは、首都高速道路の高架下にある公園「三光児童遊園」。飲食物の販売や、さまざまな体験ができる模擬店は朝の11時から開かれ、開会式を経て、公園内で行われる「阿波踊り演舞」、商店会を練り歩く「阿波踊り演舞（流し）」と続き、その熱気に驚かされます。
阿波踊りを通して子供から大人まで幅広い世代が交流
会場では子供と大人が一緒に阿波踊りを披露
当日は、「東京天水連」「弁慶連」「しらゆり連」など、参加者はグループ（連）ごとに分かれて阿波踊りを披露。
連の前方では踊り手たちが舞いながら、時折「ヤットサー！」などの掛け声で息を合わせます。一方、後方を練り歩くのは、楽器を奏でる人たち。激しく打ち鳴らされる太鼓のリズム、優雅な笛の音が、白金北里通り商店会一体に響き渡ります。
地域の人々が一体となった見事なパフォーマンスに、観衆の目もくぎ付けに。中には、大人たちとともに、地域の子供たちが参加している連も少なくありません。観衆は子供たちの勇姿を微笑ましく見守り、拍手を送っていました。
「連」を作って踊る地域の人々
連ごとにお揃いのカラフルな衣装が目にも鮮やかで、見ているだけでも楽しめます。否が応でもお祭り気分を盛り上げますね！
地域との連携……屋台や陶芸教室などの模擬店も多数出店
猛暑の中、人々が続々と集う屋台
当日は、かき氷やいなりずしなど飲食を楽しめる模擬店や、射的や陶芸教室などのブースが大盛況。お子様連れなどでにぎわっていました！
こうした模擬店は、地域の方々が中心となって催されます。大人たちが一致団結し、子供たちや見物客をおもてなししていました。
陶芸体験を楽しむ子供たち
模擬店とはいえ、陶芸体験はろくろを使った本格的なもの。挑戦する子供たちも、興味津々の様子でした。
公署も協力！ 身近な防火・防災について学ぶ機会も
地域の防災力を高めるため、この日「三光児童遊園」では、高輪消防署による「防火・防災体験コーナー」も開催。消火器の使い方、AED・応急救護などを体験することができました。
消火器を手に持ってレクチャーを受ける子供たち
子供たちだけでなく、傍で見守る大人にとっても、良い「学びの時間」となった様子。公署の協力も取り付けた上で、こうしたイベントは成り立っています。
北里通り商店街とは？
白金北里通り商店会の街並み
この日は阿波踊りの見物客や家族連れでにぎわっていた通りでしたが、普段の北里通り商店会はどんな様子なのでしょうか？
商店会の公式HPによると、「プラチナストリートのようなセレブな感じではなく、庶民感覚あふれる親しみやすい商店街です。北里研究所病院と聖心女子学院などが目印で、レトロな雰囲気のお店も多く残っている昔ながらの落ち着いた街並となっています」とありました！
「白金」＝高級住宅地、というイメージがありますが、伝統や親しみやすさといった感覚を大切にされているのが伝わります。病院や学校などが建つ、アカデミックな街でもあったのですね。
同HPに掲載されている、同商店会会長で合資会社「佐藤栄次郎商店」代表の佐藤伸弘さんのお話によれば、子供たちの安全を守るため、地域のつながり、街の人々同士のつながりを大切にされている、とても人情味あふれる商店会でもあります。
だからこそ、街の人々を結び付け、一緒になって盛り上がる「白金阿波踊り」のイベントも、毎年受け継がれているのかもしれません。来年はどんな連が登場し、どんな熱いパフォーマンスを繰り広げてくれるのか……。早くも、翌年に開催されるであろう「第14回白金阿波踊り」が楽しみですね。
さらに同商店会では、毎年10月31日、ハロウィンにちなんだイベントも開催。地域のお子さまたちを見守る仲間でありたいという趣旨のもと、白金高輪地区の7商店会合同の地域の活性化プロジェクト「T8ハロウィンプロジェクト」も開催されているそうです。「トリックオアトリート」の合言葉で、お菓子がもらえるのだそう。
お近くに用があるお子様たちは、ぜひハロウィン当日、白金北里商店会へ立ち寄ってみてください！
【三光児童遊園】
住所：東京都港区白金5-12-5
