いざまちローディング画面

いざまち

【光満ちる星空イルミネーションを体験】――SDGsにも貢献する水族館・マクセル アクアパーク品川

2023年12月7日

クリスマスシーズンへ向け、イルミネーションで彩られていく街。

LEDライトによるイルミネーションも美しいですが、プロジェクションマッピングや映像、音響技術が加われば、人々を魅了する一大空間となります。

そんな最先端テクノロジーを駆使したイルミネーションが、なんと水族館で楽しめるそう! それは品川プリンスホテル内の水族館「マクセル アクアパーク品川」。

同館では、シーズナルイベント「NAKED STAR AQUARIUM(ネイキッド スターアクアリウム)」(2023年11月3日~12月25日)を開催中。デジタルアートの星空で魚や生き物の魅力が輝く、唯一無二のイルミネーションを堪能できます。

さらに、近年話題になっているSDGs(持続可能な開発目標)にも積極的に取り組んでおり、今年の夏に新エリアもオープンしたとのこと。これはぜひ体験してみよう、ということで、早速お邪魔して広報ご担当者・新井希さんにご案内いただきました!

1.“星空の海”をテーマにした「イルミネーション空間」

ツリーの“飾り付け”体験が楽しめるエントランス

入場ゲートを抜けると、目の前に広がるのは魚たちと映像が融合したエントランス。きらめくホワイトツリーに、またたく星々を連想させる光の粒。そして、海中を思わせるバブル……。都心にいることを忘れ、幻想空間に迷い込んだような錯覚を覚えます。

エントランスの壁面にタッチすると、ツリーに星などのオーナメントが出現。自らツリーを飾り付けているような感覚を楽しめました。

中央の水槽を泳ぐ魚は、毎年テーマにあわせて変更されるそう。今年はイルミネーションともマッチする、シルバーに輝く「コバンアジ」が彩りを添えています。

「イマーシブエリア パターンズ:Sky Over City」

11台の水槽が並ぶこのエリアでは、なんと22台ものプロジェクターを稼働! 床から壁へ、まばゆいゴールドカラーから美しい夜空へと変貌を遂げると、壁にはクリスマスの飾りや星座の映像が出現。この変化は見ているだけでも飽きません。

東京タワーにも注目!

このエリアのテーマは「都心上空の星空」。よく見ると東京タワーも描かれているので、ぜひ探してみてください!(ヒントは足元)。

星座にちなんだ魚も

コンゴウフグ(英名::「Longhorn cowfish)

11本の水槽には、星座にちなんだ魚たちを展示。たとえばおうし座にちなみ、英名に「カウフィッシュ」が含まれる「コンゴウフグ」を展示しています(牛=英語でカウ)。

「クラゲ展示ゾーン:Jellyfish Ramble」

「ミズクラゲ」や「カラージェリー」など多彩なクラゲを展示する空間。クリスマスの音楽と連動し、水槽照明や天井のライトのカラーが変化していきます(プログラムは約5分間)。個人的に青系が好きですが、白系もクラゲの色や模様がよく見えて観察にはおすすめです!

ほかにも、「NAKED STAR AQUARIUM」期間限定メニューを楽しめる「コーラルカフェバー:Shiny Starry Bar」、イルミネーションの小道のような展示スペース「カラーズ:Bright Sky Street」などでも“星空の海”の雰囲気や多彩な展示が楽しめます。

2.動物たちの多様な行動を紹介するパフォーマンス

アクアパークでは、動物たちの特長や行動を紹介するパフォーマンスを毎日行っています(※動物の体調などにより、予告なく変更になる場合があります)。

360度、どこからでも観覧できる円形プールで行う「ドルフィンパフォーマンス」でも、「NAKED STAR AQUARIUM」中は“イルミネーション”をテーマに展開。

色とりどりの光の中で躍動感と水しぶきにあふれる「デイver.」、プロジェクションマッピングを生かしたロマンチックな「ナイトver.」。まったく異なる雰囲気を楽しめるため、時間に余裕があれば、どちらも観覧するのがおすすめです!

デイver.「Coloring Christmas」(昼間)

プールの中から、イルカたちがダイナミックにジャンプ! 高度な跳躍力を、息の合ったパフォーマンスで披露してくれます。

さまざまな模様を刻むウォーターカーテン、噴水の演出も相まって、まさにクリスマスシーズンを彩るひと時を観客に与えてくれていました。

ナイトver.「Bright Christmas Party」(夜間)

ナイトver.では、会場の壁一面にプロジェクションマッピングが投影されるのも特徴。光、音、映像、そしてイルカたちの躍動による一体感で観衆を引き込み、一瞬で虜にします。

夜間のパフォーマンスは、打って変わってムーディな大人の空間。多彩なカラーに染まったウォーターカーテンの中で、華麗にジャンプ!

イルミネーションの光の渦に包まれてジャンプするイルカは、神々しさを感じるほど。そういえば、イルカとクジラは同じ仲間なんだそう。体長4mを超える種類はクジラになると、新井さんが教えてくれました!

上半身を持ち上げて立ち泳ぎのようなパフォーマンスを披露する「カマイルカ」。ドルフィンパフォーマンスは、日常生活ではなかなか会えないイルカの生態や能力がわかる貴重な機会。イルカがアクションを起こす度、観衆から思わず「おお~」と感嘆の声が上がります。

実は器用!なコツメカワウソのミニパフォーマンス

コツメカワウソのたいようくんとみつばちゃん

「NAKED STAR AQUARIUM」の間、コツメカワウソの特長である“手先の器用さ”をお客様に伝えるため、たいようくんによるミニパフォーマンスをクリスマスver. で実施。ツリーのオーナメントを手に取り、飼育スタッフさんに手渡し。飾り付けのお手伝いをしてくれるのです。

泳ぎが速いイメージのカワウソですが、ほかにもたくさんの特長を秘めていたのですね。

3.SDGs活動の一環で「種の保存」やライフサイクルを伝える

「種の保存」を水族館の役割の1つと考え、生きものの繁殖やライフサイクルを学べる新エリアを創設した「マクセル アクアパーク品川」。SDGs項目の1つ、「海の豊かさを守ろう」につながる取り組みを進めています。

8月オープンの「リトルライフ」エリア

今年8月にオープンしたばかりの「リトルライフ」は、同館で生まれた生き物や繁殖に特化した展示エリア。入るとすぐに、左側の細かく区切られた水槽が目に入ります。

これらの水槽で確認できるのは、ミズクラゲの成長過程。最下段に並んでいるのは、イソギンチャクのような姿の「ポリプ」です。微小サイズのため、目を凝らしてご覧ください。

ポリプが「エフィラ」になると、水中で浮遊を始めます。サイズはまだまだ小さいですが、一見するとお花のようでかわいらしいです。

エフィラ

「エフィラ」から姿を変え「メタフィラ」になると、だいぶクラゲらしくなってきます。

メタフィラ

奥の水槽で泳いでいる大人クラゲと比較すると、サイズの差は歴然。傍のモニター画面でも、クラゲのライフサイクルをわかりやすく解説しています。

カクレクマノミ

「アクアパーク」で生まれた、幼魚サイズの「カクレクマノミ」も展示中。大人サイズもかわいいですが、幼魚サイズだと愛らしさもひとしおです。

サンゴ礁の再生や繁殖にも取り組む

無性生殖(枝打ち)で成長中のサンゴを展示中の水槽。水槽内にはナマコやほかの魚も

オシャレなカフェバーの一角にある「Coral Lab(コーラルラボ)」では、サンゴが産卵する海の環境と、海中養殖の様子を表した2つの水槽を展示中。「八重山漁業協同組合サンゴ種苗生産部会」などと連携を図り、近年、白化などの問題で注目されているサンゴ礁の再生や繁殖活動に取り組んでいます。

今年9月に行われた、海の環境や生きものについて考えるイベント「サステナビリティウィーク」では、「八重山漁業協同組合サンゴ種苗生産部会」ご協力のもと、八重山とリモート中継をつなぎ、サンゴ礁の現状を伝えるトークを開催。「お客様に現状をお伝えし、海のことに興味や関心を持っていただくきっかけになれば」と、新井さんは意義を語ってくれました。

希少なイメージのサンゴですが、実は意外とたくましい一面も持ち合わせています。その繁殖方法は産卵で増える「有性生殖」だけでなく、「無性生殖」で育つケースも。たとえば、台風などでポッキリ折れてしまったサンゴが岩などにくっつき、定着・成長することもあるそうです。そんな無性生殖で成長中のサンゴの姿も、水槽内で確認できます。

4.盛りだくさんの注目ポイント

ワンダーチューブ

大きなノコギリエイやマンタが、頭上や顔の横を悠々と泳ぐ通り過ぎる……海中散歩している気分が味わえるのが「ワンダーチューブ」。昼間は天窓からの自然光に、夜間は照明に照らされ、キラキラと輝く魚たちを鑑賞できます。

特にマンタは好奇心旺盛で、来場者の前を活発に行ったり来たり。「ナンヨウマンタ」は、東日本ではアクアパークにしかいないレアな生きものです。

ウェディングプランとして、「ワンダーチューブ」で結婚式もできるそう。魚たちに見守られながらの挙式も、一生の想い出に残りますね。

ドワーフソーフィッシュ

展示されているのは「マクセル アクアパーク品川」だけ

「ワンダーチューブ」で世界で唯一展示されている「ドワーフソーフィッシュ」は、ノコギリエイの仲間。他にもう2種類のノコギリエイを展示しており(館内のノコギリエイは全3種類)、黒色の「ラージトゥースソーフィッシュ」は気分次第で悠々泳ぐ姿を見せてくれたりもしますが、茶色の「グリーンソーフィッシュ」は水槽の底で休憩中(?)の様子でした。

ギザギザした「吻(ふん)」がなんとも強そうで、サメとはまた違った迫力を感じさせます(サメは別水槽にいます)。

海をテーマにしたアトラクション

なんと館内では、1回ワンコイン500円でメリーゴーラウンドや海賊船のアトラクションに乗車できます!

メリーゴーラウンド「ドルフィンパーティー」

白馬ではなく、海の生き物に乗って海中散歩へ! 馬車に相当するのが貝殻の形なのもかわいいですね。土日祝日ともなれば、お子様たちに大人気だそうです♪

アザラシやサメ、イルカなど好きな生き物にライドオン!

スリル好きの方や大人には、入口ゲートをくぐるとすぐに見えてくる海賊船「ポート・オブ・パイレーツ」もおススメ。船は水面の上に設置されており、両側の船首から上がる水しぶきが、否が応にもアトラクション気分を盛り上げます♪

ただし、受付時間だけご注意を。閉館は20:00ですが、アトラクション受付は19:00で終了します。興味があるご家族やカップルは、ショーの合間をぬって19:00までに早めに乗りましょう……。

※「ポート・オブ・パイレーツ」は乗車にあたり身長制限があります。

水陸の人気者たち

アザラシ

岩と水槽の間の隙間が、アザラシたちにとってはジャストフィットの様子。不思議と寝心地がいいのでしょうか? よくここでお昼寝しているそうです。

ペンギン

岩場に上がって佇む子、ひたすら水中を泳ぎ回る子、個体によって性格や行動もさまざま。好奇心旺盛で、人の気配を感じると寄って来ることもしばしばですが、水中ではカメラが追い付けないほど俊敏に泳ぎます。

カピバラ

爬虫類や淡水魚など熱帯域に生息する生きものを集めた「アクアジャングル」で、ひときわ注目を集めるカピバラ。草を一心不乱に食べていますが、傍の水中で遊ぶこともあるそうです。

ゾウガメと仲良く一緒にお昼寝している光景も見られ、なんとも和みます……。

圧巻の星空イルミネーションを体験しつつ、生きものについて学べる

単なるイルミネーションだけでは物足らない、そんな方はぜひ「マクセル アクアパーク品川」へ。最先端のデジタルテクノロジー演出を駆使し、音や映像、光で創出する星空イルミネーションを体験できます。

光の渦に酔いしれた後は、魚や生きものの生態を学べて癒されもする、なんとも贅沢な施設。

見どころがありすぎて、1日中いても時間が足りないかも!? 家族で、友人で、カップルで(もちろん1人でも)、このクリスマスにぜひお出かけください♪

マクセル アクアパーク品川
住所:東京都港区高輪4-10-30 品川プリンスホテル内
期間:2023年11月3日(木)~12月25日(月)
時間:10:00~20:00(最終入場19:00 ※12月23日(土)~25日(月)の最終入場は19:30となります)
※開館時間などは、天候等の影響により変更になる場合がございます
※2024年4月1日(月)以降の営業時間については変更になる可能性がございます。施設へお問い合わせください
入場料:おとな(高校生以上) 2,500円、小・中学生 1,300円、幼児(4才以上) 800円
※団体料金、年間パスポート料金、アトラクション付き前売入場券などは公式HPよりご覧ください。
アクセス:新幹線、JR線、京急線品川駅(高輪口)より徒歩約2分

前の記事

港区の坂・「日吉坂」

次の記事

【歳末・年始イベント】実は港区に多い?「氷川神社」とは