いざまちローディング画面

いざまち

港区歴史探索・地名のヒミツ 「田町」

2023年9月20日

田町の由来とは?

JRの線路が通っている田町駅。辺りには学校やオフィス、住宅街が立ち並ぶ、人気スポットでもあります。

ですが、現在、この辺りに「田町」という地名はありません。それでは、「田町」という名前は、どこから付いたのでしょうか?

説1:三田口(西口)周辺一帯に広がっていた旧町名からとられた説

『文政町方書上』によると、江戸時代に「田畑」が「町屋」へと移り変わったため、田町と呼ばれるようになったとする説があります。きっと、それぞれの頭文字を取ったのでしょうね。

説2:御田町の「御」が外れて田町になったという説

もともとは、「田町」ではなく「御田町」」だった、という説もあります。

御田(みた)とは、三田の古称です。「御」の字が付いていたのは、天皇や将軍に献上する米を作る田んぼが存在したから、伊勢神宮または御田八幡神社の神田(みた)があったからなど諸説があります。

「七五三」など、奇数は縁起がいいとされており、「御田」が「三田」となった、と言われています。

歴史的には「芝田町」→「田町」に変遷

「田町」の由来は諸説ありますが、歴史的には、明治初期は頭に芝を付けて「芝田町」と呼ばれていました。海岸線に沿った海上防波堤の上に鉄道が敷設され、 1909年、「田町駅」が芝田町一丁目に設置されます。その後、1911年5月、「芝」の冠称が省かれ、「田町」となりました。

芝浦口(東口)周辺は、埋め立てが進み工業地帯へと変貌を遂げた田町。この先、どんな街になっていくのか、楽しみですね。

【田町駅】
路線名:JR山手線、京浜東北線
住所:東京都港区芝五丁目33-36

前の記事

港区歴史探索・地名のヒミツ 「広尾」

次の記事

港区の坂・「本当の芋洗坂と饂飩坂はいったいどこ?」