
竹芝を体感する一日! 「第6回竹芝みなとフェスタ」に行ってみた
2026年3月14日(土)に開催された、「第6回竹芝みなとフェスタ」。港区と竹芝の企業・学校・住民がつながるイベントとして、年に一回開催されています。
飲食物や雑貨の販売ブースから音楽ステージまで、バラエティー豊かなコンテンツが集まったイベントを取材しました。
港区・竹芝を体感できるコンテンツが満載!
今回のイベントは、東京ポートシティ竹芝1階と、ウォーターズ竹芝の芝生広場で開催されました。
イベント当日、まずは東京ポートシティ竹芝の会場に向かってみると、すでに大勢の方が会場に!
会場にある屋外ステージでは地元の小学生による和太鼓や吹奏楽の演奏が行われていて、それを眺める方々は、港区内の大使館ブースや伊豆・小笠原諸島の特産品を使った料理を販売するキッチンカーで買った飲食物をテーブルの上に並べています。
その光景はまるで地域のお祭りのようですが、「地元の学校」「港区にある大使館」「伊豆・小笠原諸島の島々」と一見バラバラな方々が竹芝に集ってイベントを行っているのはなぜなのでしょうか?
それは、このイベントを主催している「竹芝Marine-Gateway Minato協議会」(以下、「竹芝MGM協議会」)が、竹芝の魅力向上を目指して、竹芝周辺の企業や学校、そして港区という官民のメンバーによって設立された団体だから。組織や企業の垣根を越えて、地域で一丸となっている協議会だからこそのイベントといえます。
改めて東京ポートシティ竹芝の会場を見渡してみると、道路沿いには、港区らしく11の大使館が各国の料理やワイン・飲み物などを販売するブースが並んでいました。イベント当日は海沿いということもありまだまだ肌寒く、ウクライナ大使館が販売していたボルシチなどが人気のようでした。
学生によるコンテンツは、音楽ステージ上の演奏だけではありません。東京ポートシティ竹芝のポートホール内では、神明子ども中高生プラザ&都立芝商業高等学校のブースで「しばみつ」を使った飴の販売や手作りゲームなど、学生たちが日ごろの活動をアピールしていました。
今回、「竹芝MGM協議会」の監事・事務局である一般社団法人竹芝エリアマネジメント様にイベントの狙いや力を入れている点についてうかがい、コメントをいただきました。
イベントの模様とともにご紹介していきます。
――第6回となる「竹芝みなとフェスタ」ですが、官民が一体となったイベントとして育ててきた狙いを教えてください。
一般社団法人竹芝エリアマネジメント(以下、竹芝エリアマネジメント)「『竹芝みなとフェスタ』は、港区との官民連携プラットフォームである『竹芝MGM協議会』の活動を、竹芝を訪れた皆さまに“体験”として届ける発表の場として位置づけています。竹芝MGM協議会は、2040年までに竹芝が目指す姿として『ワクワクを超えるまち世界的な水辺』を掲げ、エリアの認知度向上と魅力度向上を目指しております。そのためにまず、港区に関わる方々や近隣の方々に実際に竹芝へ足を運んでいただき、『竹芝の楽しさ・居心地のよさ』を体感して、また来たいと思っていただくきっかけをつくることが重要だと考えています」
――今回、特にこだわった点をお聞かせください。
竹芝エリアマネジメント「回を重ねるごとに地域との連携を広げ、港区内の大使館や芝商業高等学校の出店、東京諸島の方々の出展、地元の小中学校のステージ出演など、多様な主体が関わる形を強化してきました。今回も、単に“賑わいをつくる”だけではなく、竹芝を起点に人と人・地域と地域がつながる動線づくりを特に意識しています」
――本イベントについて、今年は11か国の大使館がマルシェに初登場するなど、毎年新鮮なコンテンツが登場していますが、イベントのコンテンツ全体で何か一貫しているテーマ等はございますか?
竹芝エリアマネジメント「主催が竹芝MGM協議会であることから、コンテンツは一貫して『港区・竹芝にまつわるもの』を軸に構成しています。大使館出展のような国際色のある企画も含め、竹芝と親和性のある要素を大切にしています。
また、竹芝は“都心の港”としての顔に加え、伊豆・小笠原諸島への船の発着点でもあります。意外に思われる方も多いのですが、本イベントではそうした竹芝ならではの文脈も含めて体験していただけるよう、島しょに関する要素も意識して取り入れています」
ウォーターズ竹芝に目を移すと、令和7年度の「東京都・港区芸術文化連携事業 まちなかコンサート」の一環として、ウォーターズ竹芝の芝生広場では「しおかぜコンサート」と題して金管楽器の野外コンサートも行われていました。港区が関わっていることで、イベントのコンテンツにも幅が生まれている一つの例といえます。
「しおかぜコンサート」以外にも、夕方以降の東京ポートシティ竹芝屋外ステージではアーティストによるパフォーマンスが披露され、会場は大盛り上がり!
さらにウォーターズ竹芝の芝生広場ではプロと一般の方々が一緒に音楽を奏でる企画、「第11回竹芝スペシャルオーケストラ」で水辺にハーモニーを響かせていました。
――第2回でウォーターズ竹芝の芝生広場で音楽フェスを開催して以降、徐々に音楽コンテンツのボリュームが増加しているようです。これは参加者からのフィードバックの結果によるものでしょうか? それとも何か狙いがあってのものでしょうか?
竹芝エリアマネジメント「音楽コンテンツの拡充については、来場者アンケートでもお声をいただいており、そうした反応も踏まえて年々ボリュームを増やしてきました。一方で、私たちとしての狙いもあります。音楽は世代を問わず参加のハードルが低く、竹芝という場所に足を運んでいただき、滞在し、まちの魅力を知っていただく“入口”になり得るコンテンツだと考えています。また、竹芝MGM協議会内の『文化芸術検討WG(ワーキンググループ)』でも、目標の一つとして、イベント時だけでなく日常的に音楽が感じられる街を目指しています。音楽といっても形はさまざまで、竹芝みなとフェスタ以外でも、地域住民の方が参加するカラオケ大会のような身近なものから、プロによる有料公演まで、多様なコンテンツを展開してきました。こうした取り組みを積み重ねることで、竹芝の水辺空間や街の過ごしやすさを体験していただき、『また来たい』と思っていただける機会を増やしていきたいと考えています」
台風被害を受けた八丈島・青ヶ島をおいしく復興支援!
会場では、竹芝ふ頭からの航路があることから竹芝と切っても切れない関係にある、伊豆・小笠原諸島の魅力も積極的にアピールされていました。
今回は特に、2025年10月の台風22・23号による八丈島・青ヶ島への被害に対する復興支援という意味も込められているということです。
主なコンテンツとしては、「八丈島・青ヶ島復興応援マルシェ」と題して、キッチンカーや各ブースで、伊豆・小笠原諸島の名産品にちなんだ食べ物・飲み物および雑貨・アクセサリーが多数販売されていました。例えば、八丈島にお店があるラーメン店「蓬莱」のキッチンカーでは、八丈島名産の青唐辛子(島唐辛子)や島レモンを使ったメニューを提供。青唐辛子は見過ごされがちな八丈島の名物なだけに、よいアピールになっていたようです。
ステージでも午後からは港区で活動する団体「八丈太鼓はなみずき」のメンバーによる八丈島伝統「島太鼓」の演奏が行われ、その後は実際に太鼓を叩けるワークショップも開催されていました。
また、小笠原村観光局と東京愛らんど(竹芝客船ターミナル内にある伊豆・小笠原諸島のアンテナショップ)による観光情報の発信や各島の名物の販売も行われていました。
八丈島・青ヶ島は徐々にインフラの復興が進んでおり、2026年7月31日まで東京都による観光支援キャンペーンも行われています。
――2025年10月の台風で被災した八丈島・青ヶ島の復興応援をマルシェのテーマとして据えた経緯を教えてください。
竹芝エリアマネジメント「『竹芝MGM協議会』には、東京諸島に関わる事業者・団体の会員が多く参画しており、協議会では年間を通じて「島しょ振興WG」の活動を行っています。今回の台風被害についても、ワーキンググループを通じて八丈島・青ヶ島の現状をリアルタイムで共有いただき、状況を身近な課題として受け止めてきました。ワーキンググループでは募金活動など、復興の一助となる取り組みを継続してきましたが、竹芝は東京諸島への玄関口でもあることから、『より多くの方に現状を知っていただき、応援につながる接点を竹芝でつくりたい』と考え、本イベントのマルシェテーマとして復興応援を据えました。来場者の皆さまが買い物や体験を通じて自然に関われる形にすることで、継続的な支援や関心の輪を広げていきたいと思っています」
――竹芝は伊豆・小笠原諸島への玄関口という特性を持っています。一般社団法人竹芝エリアマネジメントとして、島嶼振興・竹芝の玄関口としての魅力向上については、今後どのような取り組みを考えられていますか?
竹芝エリアマネジメント「竹芝が伊豆・小笠原諸島への玄関口である強みを活かし、まずは多くの方に島しょの魅力を知っていただく機会を増やしていきたいと考えています。イベントや情報発信を通じて、食・文化・自然・アクティビティなど、島の価値を“身近に感じられる形”で届けることが第一歩です。
そのうえで目指したいのは、「知る」から「実際に行く」につながる環境づくりです。個人の旅行としてはもちろん、企業にとってもワーケーション等の形で伊豆・小笠原諸島へ行きやすくなるよう、関係者と連携しながら情報提供やきっかけづくりを進めていきたいと思っています」
竹芝では、「伊豆諸島 小笠原諸島 東京愛らんどフェア 島じまん」というイベントも開催されており、伊豆・小笠原諸島への玄関口として、その魅力をアピールする取り組みが多数行われています。
水辺を通じて港区と各地をつなげる場所・竹芝
浜松町駅前から少し歩くだけで、水辺エリアに連なる竹芝エリアにたどり着きます。
その途中にある東京ポートシティ竹芝は、ビジネス拠点でとしての機能はもちろん、「まちづくりプラザ」や「グリーンプラザ」といった周辺にお住まいの方や学校との交流機能も持っています。そして水辺にあるウォーターズ竹芝は複合施設として、「水辺の自由空間」を掲げ、干潟や桟橋を通じて水辺と触れ合える場所になっています。
竹芝は伊豆・小笠原諸島だけでなく、東京都の「東京水辺ライン」(2026年夏頃まで運航休止中)によって、お台場・葛西臨海公園や浅草・両国方面へ向かうルートもあり、まさに竹芝は都心部と水辺を通じて様々な場所をつなぐハブになっているといえます。
今回のイベントは、竹芝を訪れてみて、まずは竹芝が船を通じて島嶼部などに繋がっていることや、竹芝で過ごすひとときを体感できる機会となっていました。
イベント時以外でも、東京ポートシティ竹芝3階の「まちづくりプラザ」で地域のイベントや活動の情報を知ったり、ウォーターズ竹芝の水辺空間でスカイツリーを望みながらゆるやかな時間を楽しむなど、竹芝を知れるきっかけが随所にありますので、近くに立ち寄った際はぜひ足を運んでみてください。
竹芝Marine-Gateway Minato協議会では、竹芝・東京諸島部の魅力を再発見し、広めていく活動の一環として「竹芝かるた」を制作中!
2026年5月31日(日)まで、読み札の一次募集をしています。
詳しくはこちらまで!
https://takeshiba-marine-gateway.com/news/tksbkaruta.html

