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港区商店グランプリ優良賞受賞!
お客様とスタッフがHappyになれる地域密着型ヘアサロン『Salon Hanano』

2025年8月7日

港区内の商店会に加盟している店舗から、顧客満足度やサービス向上に積極的に取り組んでいる店舗を表彰する「港区商店グランプリ」。毎年設定されるテーマに沿いながら、お客様や地域とのつながりなどの観点から総合的にジャッジを行い、毎年度10店舗程度が『港区商店グランプリ』にて表彰されています。

今年は「魅力的なお店づくり」がテーマ。区内の各商店会からグランプリ候補が推薦されました。

青山南一商振会代表の『Salon Hanano(サロンハナノ)』さんは、令和6年度の商店グランプリで優良賞に選ばれたヘアサロン。

青山一丁目駅から徒歩2分圏内に店舗を構え、平日は21:00まで、土日・祝日は朝10:00から営業。仕事帰りのOL、ビジネスマンはもちろん、店舗近所にお住まいの方も利用しやすいサロンです。

取材当日もオープン時間からシニアのお客様がいらしていたり、小さなお子様連れが来店していたりとお客様の層が幅広く。さまざまな世代の美を叶えるその秘密を伺いました。

地元の商店会や地域を盛り上げる取り組み、さらには「スタッフがのびのびと働ける環境づくり」まで。魅力あふれる『Salon Hanano』オーナー・小山さんとのインタビューをご覧ください。

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スタッフとお客様の信頼関係が「なりたい姿」を叶える。おしゃべりが絶えないにぎやかなサロン

『Salon Hanano』のオープンは、ちょうど10年前のこと。代表の小山真太郎(こやましんたろう/shin)さんは、ニューヨークのヘアサロンでの実務経験を活かし、英語圏のお客さんが多いエリアでお店を立ち上げたいとの思いから、はじめは六本木の近くを店舗立地として考えていたそう。六本木周辺のマーケティングリサーチをするなかで、青山一丁目駅付近にサロンなどのサービス業の店舗が少なかったことや、カナダ大使館や外資系の企業が集まる土地柄から、ここ青山一丁目駅近くでのオープンを決めました。

路面店で気軽に入りやすいのもポイントです。今の常連さんのなかには、以前は表参道のヘアサロンまで通っていましたが、ご自宅の近くにあるこのお店に来るようになったという方もいるんだとか。

ポップで明るい外観が目を引くお店。テラス席も設置されており、少し早めに来店してゆったりくつろぐのも◎。
提供:Salon Hanano

「当店では、接客はもちろん、技術的な部分に自信があります。友達のような感覚で来店されるけど、カットやカラーなどの技術もきちんとあって満足していただける点が自慢です」

最近は年齢や性別問わず美意識の高い方が増えている傾向もありますし、青山エリアということもあってハイクオリティを求める方も多そうですよね。

今ちょうど、お子様連れのお客様がいらっしゃいましたけど、よく来られるお客様としてはどんな方が多いんですか。

「青山は都営住宅からタワーマンション、オフィス街もあるので本当にいろいろな方が来ますね。例えば都営住宅に住むおばあちゃんや、この周辺で働く人たち、社長レベルの方とかもいらっしゃいます。利用シーンとしては、やっぱり日々のメンテナンス。『髪が伸びてきちゃったから』『そろそろカラーしたい』ってお客様が多いですね」

店舗内の会話を集中して聞いてみると、「実はくせ毛に悩んでて……」「セットが崩れやすいんですけど……」所々で聞こえるお客さんの本音。そこにしっかりと寄り添い親身になって施術を進めるスタッフの姿が印象的でした。店舗口コミでも「似合う髪型を提案してくれました!」「自宅でもスタイリングがしやすくなりました!」などのお声が多く、お客様とのコミュニケーションからその人の“キレイ”を引き出しているのが人気の秘密。

Hananoさんが、お客様とのカウンセリングで一番大切にされていることって何でしょうか?

「一番のポイントは、『お客様との呼吸を合わせること』。本当にやりたいこと、叶えたいことをお客様から言えるような雰囲気づくりを心がけています。イメージとしては、新宿二丁目に多い『おかまバー』のような(笑)『あんた全然そんなの似合わないわよ』みたいに、気兼ねなく話せる関係性を目指しています。『なりたい自分』と『周りから褒められる自分』の両方を叶えてあげられることにやりがいを感じていますね」

自分の理想像と、周りの方から見た自分って結構ギャップがあると思います。そういった部分でプロの視点からアドバイスをもらえたり施術を受けられると安心できますよね。スタッフとお客様との距離感が“良い意味で”近いからこそ、お客様の悩みを丁寧にヒアリングし、お一人おひとりの理想のスタイルに近づけることができるのだと感じました。

うるツヤ髪になれる人気メニュー『バイカルテ』。髪の補修成分「シスチン」を配合したシステムトリートメント(個人の髪質に合わせて複数回つけていくトリートメント)を体験できます。
提供:Salon Hanano

スタッフがご機嫌であることが、お客様を幸せにする一番の近道

来店したお客様が幸せになって帰っていくのがサービス業の醍醐味。「お客様を幸せにするにはスタッフが幸せでなければいけない」と小山さんはいいます。

「美容業界では、『先輩よりも早く出勤する』『先輩より早く帰らない』という暗黙のルールがあって、必然的に拘束時間が長くなってしまいます。当店では営業時間を超えて作業をすることがないように、スタッフ専用の練習スペースを作り、営業時間中にカット練習などができる環境を整えています」

営業中にスキルアップの時間を確保することでスタッフの機嫌も良くなり、接客の質も向上していく。「美容室のあたりまえを壊す」をモットーにサロンオーナーとして新しい経営設計図を広げていく姿は、美容業界を一新する先駆者のように映りました。

「僕が新人だったら、『ここで働きたい』と思えるようなサロンを常に目指しています。地元のようにのびのびと働けるような環境づくりをしていきたいです」

美容室としてのビジョンを示すべく求人活動の一環として始めたブログ発信は、集客としての役割も果たすように。サロンの内情やスタッフの視点をお客様が知ることで、安心してお店を利用できる効果を生み出しています。

「サロンには『必要で緊急性のあるタスク』と『必須ではないけれど仕込んでおくべきタスク』の2種類の仕事があります。ブログでの発信は後者です。Hananoやスタッフの今後を見据えてコツコツと取り組んでいます」

小山さんにとって美容室は、「人を幸せにするための手段のひとつ」なのだそう。「機会があれば、ほかの業態にも挑戦したい」と目を輝かせながら語っていました。

「Hanano 青山のヘアサロン」noteはこちら

練習スペースには眺めていて楽しくなるイラストの数々がちりばめられていました。
提供:Salon Hanano

これからの青山を切り開く!代替わりの時代にまちの美容室としてできること

「ニューヨークでの経験については開店当初は宣伝していましたが、それよりも“この地域で”やれることを探せればと思っています。商店会に入り、町の一部として営業できているのはとても楽しいです。商店会の集まりに参加したり、お祭りの片付けを定休日の月曜日に手伝ったり。私も生まれは商店街のなかにあるお店だったので、祭りや地域のイベントごとはもともと好きなんです。今私が住んでいる地域だと、あまり町のふれあいの機会がないんですけど、ここであれば近所の通りですれ違って挨拶する、みたいな関係性があってうれしい」

ご出身は石川県金沢市という小山さん。サロン名『Hanano(はなの)』の由来についても伺いました。

「祖母が経営していた置屋(おきや/芸妓が所属して生活する場)の屋号が「花の家(はなのや)」で、兄も金沢から加賀市に引っ越して「はなの」という名前でお店を出していました。僕たち家族にとって『はなの』という名前は特別な存在だったんです。ニューヨークにいたときに、現地の友達に『日本のサロンの名前は変だよ』って言われてしまって。日本は英語圏の国ではないのに、日本のサロン名には英語由来の造語が多く使われていて違和感がありました。当時、アメリカの日系サロンの名前は日本語を用いていたところも多く、店名を「Hanano」に決めました。最近になって、『和風』を好むインバウンド客にもはまってきてるのではないかなと思います」

ウッドベースを基調にした落ち着いたインテリアに、日の光が差し込む柔らかな雰囲気。リラックスして話しやすい空間が広がっています。
提供:Salon Hanano

ご兄弟で生まれ育ったご実家の思い出や名前を大切にしていて素敵です。お店をこちらで開かれて、今後青山エリアで動かれたい取り組みなどはありますか?

Instagramで青山エリアのグルメ情報を発信していて、最初ブランディング(競合他社との差別化を図るための戦略的な活動)でやっていたんですけど、今は『美容室の周辺にこんな飲食店があるんだ』と周知するために、お客さんや青山に住んでいる人が見たら楽しい内容にしたいと考えています。意外と青山には食べ物屋さんも多いので、うちも周りのお店も地域みんなで一緒に盛り上げられたらと思います」

弊社・アドバンスワークスもある青山で800円~リーズナブルにランチが楽しめるお店や、おひとりさまでも入りやすい飲食店などを紹介しており、編集部でも参考にさせていただいてます……!

「青山一丁目駅は、東京メトロ銀座線・半蔵門線、都営大江戸線が乗り入れる交通の要所です。徒歩圏内には東京メトロ千代田線の乃木坂駅もあり、4つの路線が利用可能な利便性の高いエリアで、まだまだ成長していくと思います。その変化の渦中にいられるのはワクワクしますね」

商店会の加盟店として何かご展望はありますか?

「今商店会の中でも代替わりをしている最中で、さまざまなイベントを見直しています。例えば、毎年開催されていた『ウエスタンカーニバル』というイベントは今年から『青山フェス』に生まれ変わります。以前は実施されていたフリーマーケットなども復活させて青山ツイン(グルメスポットなどが揃う青山一丁目駅直結のオフィスビル)の飲食店さんなども一緒に地域の活性化に取り組んでいきたいです。個人的には北青山にはパン屋やスーパーがないので、パン屋を目指している知り合いに声をかけたりもしています。お店のバリエーションが増えていけば、ちょっとした買い物で街の個人店に立ち寄る方も増えていくと思うので」

小山さんのような、積極的に地域に関わる若い世代の方が増えていけば、さらに町の勢いも増していくでしょう。

「青山は、新陳代謝の活発な常に子どもがいるエリア。次の世代を担う子どもたちに、僕たちがたくさん思い出を作ってあげたいです。日枝神社のような規模の大きなお祭りができるように、まずは美容室同士の横のつながりや、商店会同士のつながりを深めていきたいです」

 

代表のKoyama Shinさん。「Salon Hanano」は、お客様もスタッフも笑顔にするサロンです。
提供:Salon Hanano

Salon Hanano
住所:東京都港区南青山1-3-23
時間:平日11:00~21:00、土曜・祝日10:00~20:00、日曜10:00~17:30
定休日:毎週月曜、第二日曜
アクセス:青山一丁目駅「3番出口」より徒歩2分

 

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