
富山の地酒やソウルフードが大集合!——『まるごと富山フェア in青山』取材レポート
ランチどきに愛用している青山一丁目駅直結の新青山ビル(通称:青山ツイン)。ドラッグストアや本屋も入っていて非常に便利なビルです。今回、こちらの新青山ビルで富山県のご当地グルメが手に入るイベントが行われるとの情報をキャッチし、編集部でお邪魔してきました!
富山県人のお墨付き!
ご当地の味覚や観光情報を一日限定でお届け
取材にご対応いただいたのは、イベントを主催する東京富山県人会連合会 専務理事 事務局長の東 豊昭(あずま とよあき)さん。
私は都内出身ということもあり、恥ずかしながら初めて耳にした「県人会」という団体の存在。出身地から離れた地域に住む同郷の人々で結成される団体なのだとか。富山の魅力を発信したり、富山県出身者同士の親睦交流のためにイベントを企画したりしているそうです。
「東京富山県人会連合会は、大正5年(1916)に設立された団体で、今年で創立110周年を迎えました。東京在住の富山県出身者や富山にゆかりのある人々で結成されています。富山の出身地や出身学校、東京で在住している地域ごとにも団体があり、法人会員30社と合わせると全部で100の団体の連合体となっています」
創立100年以上という長い歴史をお持ちですが、今回の会場「新青山ビル」でイベントを開催するのは初の試みとなるそう。
「当会はこれまで文京区白山の『東京富山会館』で活動をしていましたが、施設の老朽化により昨年4月に現在の『富山県赤坂会館』へ移転しました。移転後、青山・赤坂エリアの皆様へのご挨拶もかねて、この地で初めて物産展イベントを開催しています。
物産展は白山時代から好評いただいているイベントです。文京区のご協力をいただきながら夏と冬の年に2回開催していました。単純な物産販売に限らず、富山県の民謡を披露したり、ゆるキャラや地元のスポーツチーム、県出身の俳優さんなどにも応援に駆けつけていただきました。富山県のアピールのみならず、地域のコミュニティ創出に微力ながら貢献できたものと思っています」
我々が訪れた新青山ビルのイベントスペースにも、物産販売コーナーのほかに富山県内各所の魅力を見つけられる資料コーナーが設けられていました。そこでは、富山県南砺市五箇山(なんとしごかやま)地方に伝わる民謡「こきりこ節」の伝統的な衣装を身に付けている方を発見!こきりこを舞う際に欠かせない、108枚の桧の板をつないだ伝統楽器「ささら」も間近で見ることができました。
さらに南砺市には、こうした伝統文化とはまた違った“もう一つの顔”があります。実は2月28日と3月1日に開催されるモーグル※ワールドカップの舞台としても注目を集めているのです。なんと、今回の大会は両日とも「入場・観覧無料」とのこと。世界最高峰の戦いが繰り広げられる南砺市を中心に、富山県がさらに盛り上がっていきそうですね。
※モーグル:コブ斜面を滑り降り、ターンの技術やエア(空中演技)の完成度、スピードの三つを合算した結果で優劣を競う競技。

世界文化遺産「相倉合掌造り集落」のある南砺市のガイドブックや、「ひみ寒ブリ」で知られる氷見(ひみ)市のガイドMAPなど、富山各所の観光情報誌がぎっしり。

ささらはこの斬新な見た目から、最近では部屋などに飾るオブジェとしても需要があるそうです。

富山県産イチョウ材を使用した「FISフリースタイルスキーワールドカップ2026 富山なんと大会」オリジナル木製スマホスタンド。
今夜の一杯にぴったりな海の幸が充実
作り手から直接選べるワインコーナーも人気
物産コーナーへ行ってみると、ホタルイカや白エビなどの海鮮加工品、ご当地ラーメン「富山ブラック」などお土産にうれしい袋入り生麺、富山の地酒やワインなど逸品の数々がズラリと並んでいました。
「富山県は、標高約3,000mの立山連峰から水深約1,000mの富山湾に至る、高低差4,000mというダイナミックな地形を有しています。立山連峰から栄養分豊富な雪解け水が一気に流れ込む富山湾は、高低差のある地形が生み出した「天然のいけす」とも呼ばれ、約500種もの魚介類が生息する豊かな海です。海産物のなかでも特におすすめなのがホタルイカ。全国でも富山でしか行われていない定置網漁により、傷が少なく鮮度の高いホタルイカが水揚げされます」
編集部では、ホタルイカの素干を試食させていただきました。ひと口かじると「これはお酒に合いそう」と思わずうなずいてしまう、濃厚な旨味と香ばしさが口いっぱいに広がります。

「ほたるいかの素干」は、ワタ(内臓)の部分をライターなどで軽くあぶってたべるのがおすすめだそう。

富山県産の米粉と、刻んだ昆布がたっぷりと練り込まれた「富山の昆布パン」。

終戦後、肉体労働者の塩分補給のために醤油を濃くして作られたといわれる「富山ブラック黒醤油らーめん」も人気商品のひとつ。
立山連峰の清冽な水や伏流水など、名水に恵まれた富山は、米どころであり、酒どころとしても知られています。会場では北陸最古のワイナリー「ホーライサンワイナリー」や、五箇山エリアで唯一の酒造「三笑楽(さんしょうらく)酒蔵」などが醸造する銘酒の販売コーナーも大盛況でした。

ワインやぶどうジュースは試飲もできました。ホーライサンワイナリーの五代目山藤亮介さんが、ワインのこだわりや楽しみ方を丁寧に教えてくれます。

甲州を使った白ワイン「いつもの白」。甲州ならではの酸味に加えてほんのり甘さを感じられる、いつもの食卓を彩るワインです。

東京富山県人会連合会の東さんイチオシの「三笑楽」。フェアで販売されているかまぼこやます寿司など、とっておきのおつまみと一緒に楽しむのも◎。
青山エリアに新たな活気
空きスペースが魅力的なアンテナショップに
訪れたことのない地域に親しみを感じられる素敵なイベント「まるごと富山フェア」。小一時間会場にいただけでも、プチ旅行をしたかのような気分を味わえました。
「会場を行き交うビジネスワーカーの方に、ランチタイムやお仕事帰りに気軽に立ち寄っていただけたら。新青山ビルには人通りは多いですが、そのなかでどれくらいの人が興味を持ってくれるか、何がどう売れるのか。初めての挑戦で未知数なことばかりです。いろいろな種類の商品を用意して、富山の『食』や『観光』に少しでも興味を持っていただけたらうれしいです。今回の開催をきっかけに定期的に開催し、区議会や商店会、地元企業にもお声がけさせていただきながら、港区の発展に少しでも貢献できればと考えています」
一週間の締めくくりに、富山の風が吹き込む華金となりました。ぜひまた青山一丁目駅で開催してほしいです。

都内では手に入りづらい希少な商品も手に入る本イベント。今度はます寿司が売り切れる前に伺いたいです(笑)

