
【行ってきました!】都会で味噌づくり? 親子で発酵+街の歴史を学べる無料イベント|浜松町キッズラボ
2025年11月1日(土)、3日(月・祝)にJR浜松町駅となりの世界貿易センタービルディング 南館で開催された、「浜松町キッズラボ」。一般社団法人浜松町芝大門エリアマネジメントが主催となり、浜松町芝大門エリアの法人や団体、地域のお店が協力して、街の歴史や文化などをテーマに開催された、子ども向けの無料ワークショップです。
初開催となる「浜松町キッズラボ」、どんなイベントだったのか、取材してきました!
街の歴史や日本の伝統・発酵についてのお勉強に、みそづくりまで体験できる!

取材時に開催されていたワークショップ「味噌づくり&食育パズル&歴史博士クイズに挑戦!キッズ体験デー」では、以下3つの体験をすることができました。
・みそづくり
・歴史クイズ
・発酵パズル
都心とはいえ歴史深い浜松町芝大門エリアで、日本の伝統でもある「発酵」についても楽しく学び、体験するワークショップが開催されていたこの日。このワークショップを企画したのは、浜松町芝大門エリアの活性化を目指す、浜松町芝大門エリアマネジメントさんと、以前いざまちでも取材させていただいた、甘酒や発酵食品を取り扱う甘酒・雑貨かふぇ こめどりーみんぐさんです。
▼酒・雑貨かふぇ こめどりーみんぐについては、こちらの記事で紹介しています
まるでアイスショコラ!? 実は夏の飲み物“飲む点滴”甘酒の魅力を発信する「甘酒・雑貨かふぇ こめどりーみんぐ」
でも、今回の会場は世界貿易センタービルの会議室だし、1時間30分の開催時間内にこの3つのワークショップを体験するなんて、時間的に可能……?
みそづくりまでセットになったよくばりワークショップ、気になりながらも会場に足を踏み入れた瞬間、子どもたちの楽しそうな声であふれかえっていました!
実は子どもでも簡単に作れる発酵食品!都会の真ん中でみそづくり
みそづくりに必要な材料は、「煮た大豆、こうじ、塩」だけ。
しかも手順も、とってもシンプル!
1) 大豆をつぶす
2) こうじと塩を混ぜる
3) つぶした大豆に2)を混ぜる
4) 3)を空気が入らないようにタッパーに詰める
なんとこれだけ! 確かに子どもでも楽しく体験できそう!

手順と一緒に「おみそには色んな種類があるんですよ。今回作るのはこうじを使った“米みそ”です」と、しっかり日本各地のおみそについての違いもお勉強。実際、自分で作りながら教えてもらうことで、材料が違うから種類も変わるんだ! と、子どもたちも興味深く聞いていました。

小さな手で一生懸命大豆をつぶす間も「大豆もどこまでつぶすかで、自分好みのおみそを作ることもできるんです」「おみそは、同じ分量・同じ方法で作ったとしても、同じ味にはならないんですよ」など、おみそのまめ知識も!
ちなみに同じ味にならない理由は、素手で作るのがおすすめのおみそ、手にいる乳酸菌などの微生物は全員微妙に違うから、です。それぞれの手にいる微生物は、おみその風味に重要な役割を果たしているそう(でも、おみそに直接触れる前は手洗い・消毒も必要ですよ!)。
子どもが主役のキッズラボだけど……大人も夢中!
親子で協力して体験する、世界にひとつだけのみそづくりですが、実は熱心に質問していたのは、パパやママ(笑)。
「もうちょっと大豆つぶしたら?」「空気が入らないようにしっかり詰めなきゃ!」「いつ頃になったら食べられますか?」「どう保存しておけばいいですか?」などなど、子どもと一緒にみそづくりを体験しつつ、質問も飛び交います。

今回のおみそは、半年後ごろから食べられるとのこと。「おみそは同じ味にならないので、昔は“それぞれの家庭の味”が現れる、と言われていたんですよ」という説明通り、今回作ったおみそは、それぞれの家庭の味や愛情がぎっしり詰め込まれた味になるはず!
ちなみに、みそづくりだけでなく、歴史クイズも「へぇ~」と大人たちのリアクションが大きめだったワークショップ。確かにいつも歩いている場所だったとしても、ピンポイントで街この歴史を教えてもらえるタイミングってなかなかないですよね。
“体験して終わり”ではなく、その先にも生かせるワークショップ
今回お邪魔して感じたのは、「その場で体験して終わり」ではなく、家に帰ってから、そしてこの先も生かせるプログラムだなぁ、ということ。

「みそづくり」は半年間大切に育てていく必要がありますし、「発酵パズル」では、人間にとって有益な発酵食品は何でできているか、発酵にはいくつもの種類があることを、「歴史クイズ」では、自分たちが暮らす街はどのような歴史が紡がれてきているのかを知ることで、いつものお散歩も社会科見学のようになるかもしれません。

今回のイベントのテーマは、「まちのなかで学び、遊び、発見する」。
私がお邪魔できなかった日も、世界貿易センタービルからはどのような星が見えるのか、現在建設中の世界貿易センタービル新本館の現場見学など、地域のお店や企業と協力しながら街の活性化を図るワークショップが開催されていました。
浜松町駅のランドマークとも言える世界貿易センタービルの本館は、2027年度に開業予定。増上寺をはじめとする、歴史深い芝大門エリアとまだ見ぬ新たな世界貿易センタービル、新旧織り交ぜた浜松町芝大門エリアの今後がどうなるか、楽しみです。
はじめて開催された「浜松町キッズラボ」ですが、今後も街ぐるみのイベントを予定しているとのこと。子どもだけでなく大人も楽しめるので(取材しているだけでも楽しかったです!)、自分たちの生活圏で開催されるイベントに注目して探してみるはいかがでしょうか?
今後のイベントについては、Peatixのグループ「一般社団法人浜松町芝大門エリアマネジメント」で随時告知されるので、忘れずにフォローしておきましょう!
▶浜松町芝大門エリアマネジメントPeatixグループ「一般社団法人浜松町芝大門エリアマネジメント」
【一般社団法人浜松町芝大門エリアマネジメント】
浜松町地域のインタビューメディア「Hamamatsucho Life Magazine」
【甘酒・雑貨かふぇ こめどりーみんぐ】
「お米と発酵」をテーマに、日本文化の魅力を伝える甘酒カフェ兼ギフトショップ
住所:東京都港区芝公園1-7-14 KSひかりビル
営業時間:11:00~20:00(火木は7:10~)、土日祝 10:00~18:00
休み:なし
アクセス:都営地下鉄大江戸線・浅草線「大門駅」A6出口より徒歩1分、JR山手線・京浜東北線「浜松町駅」北口より徒歩6分、都営地下鉄三田線「御成門駅」A2出口より徒歩6分
運営会社:株式会社ゆいまーる(代表取締役:島袋尚美)

