港区歴史探索・地名のヒミツ 「浜松町」
2023年8月30日
江戸時代、この地を治めた名主の出身地に由来
「浜松町」の名は、江戸時代の「名主」の名前に由来しています。 元禄9(1696)年、遠州(静岡西部)浜松出身の権兵衛という者が務めたことから、「浜松町」という名になりました。
現在の静岡県の地名・浜松が、遠い距離を飛び越えて東京の地名になったのも、不思議な縁を感じさせます。
かつては「久右衛門町」だった
「浜松町」は、改称後の地名です。それでは、その前は何という名だったのでしょう。
江戸時代初期の慶長8(1603)年頃は、増上寺代官の「奥住久右衛門」という人が名主役を勤めていました。やはりその人物の名前を取って、「久右衛門町」と呼ばれていたのです。
名主次第で、「浜松町」は全く別の地名になっていたのかも?
歴史上で「たられば」を挙げたらきりはありませんが、そう考えると面白いですね。
【浜松町駅】
路線名:JR山手線、京浜東北線、東京モノレール羽田空港線
住所:東京都港区海岸一丁目3-1
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